私たちは信じている、言葉のチカラを。ジャーナリスト宣言。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.asahi.com/paper/column20061018.html
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ここはどこだろう。うすぐらい。アイテがだれなのかもわからない。まわりには、ワタシのようなものがすうにんと、りーぜんとのこわそうなにいちゃん。これから、どうなるのだろうか。
てがかりは、とおいかすかなにおいにしかない。いつかどこかのよしわらで、ふたつのものがあわさるところがはじまったようなのだ。まだみてはいないが、このへやは、しんじゅくかぶきちょうというひろいところにあるらしい。そこには、オトコといういきものとオンナといういきものがいて、それがであってあたらしいいのちができる、ときいたきおくがある。
わたしのムスコは、ひにひにおおきくなってきた。せまいこのばしょではきゅうくつだ。そろそろ、ずぼんをぬぐころなのだろうか。
「オランダ」といううみのうえのくにでは、まちのあちこちで、きかれるそうだ。イジュウインヒカルさんによると、コクジンノヨウジンボウが、ワタシのむすこにむかっていう。「おまえは、このみせでおぷしょんをつけるか、じかんはなんぷんにするか、こすぷれはしなくていいかどうか、よくかんがえたうえでへんじをしろ」。「いやだ」といえば、なぐられてかねをとられるらしい。
あれあれっ、そとへおしだされそうだ。すごいあつりょくだ。だれも、おぷしょんをつけるかどうかきいてくれない。きかれても、なんといえばいいのかわからないが、きかれないのもちょっとさびしい。
ついに、そとへだした。まっしろにひかりかがやいてまぶしい。あたらしいせかいのはじまりだ。からだに、ちからがわいてくるようなきがした。ムスコをあのうすくらいところではぐくんでくれたオンナのひとが、ワタシのハハオヤのハハオヤだとは、まだしらなかった。
http://www.asahi.com/information/release/20060522.html
[なあにかえって経験値がつく]