古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

草食系男子は流行っているのか?

MSNあたりを見ていると、見ない日はない「草食系男子」。巷で草食系男子と言われているのには大雑把に言って三種類ぐらいある。


1:単なる優男(MSNテレビとかでやってる「瑛太クンって草食系だよね〜」みたいな記事を指す。とりあえず豆腐の角に頭ぶつけてください)
2:非モテ的な草食系(能町みね子における「モテない系」に近い)
3:乙女的文化系(「女っぽい男」という意味)


1は論外、2も元々D.T.とか非モテとかなんかそんなのがいるのでそんな問題ではない。つまり本来的には3が増えてきた、というのが本来的な問題設定としては正しいと思うのだけど。まぁ、Parsleyさんの連載*1読めよ、つう話かもしれないけれど、「草食系男子」の用法がなんでここまで混乱しているのかというと、たぶんこの言葉を作った人たち自体の解釈にブレがあるからだと思う。
はてなでも著名な森岡正博氏(id:kanjinai)の「草食系男子の恋愛学」を読んでみるとわかるが、ここで森岡氏が言っているのはなんてことはない、文化系男子的な草食系=文化系男子の中のモテない系の事だ。

草食系男子の恋愛学

草食系男子の恋愛学


森岡氏における「草食系男子」の定義は一言で言うと「好きな人がいるけどガッつけない」という意味で、だからこそ「恋愛学」が必要、という事になる。ただし、「草食系男子の恋愛学」がそんな事はどうでもいいくらい良いのは、書いてある事が非常にまっとうだ、ということだ。特に2章以降の女性の体や社会的に期待される役割、さらに3章の個人と社会との関わりという部分の話は私もとても参考になった。もっとも世の中の「非モテ」の多くにとってはこの本に書いてある内容以前のところで詰まっている、というのはそれはまた別の話。
ちなみに、文化系の人、というのは全員モテないわけではなく、文化系でもモテる人はいわゆる「文化系鬼畜」と言われる人達の事だろう*2


一方でこの単語を初めて作ったのが恐らくライターの深沢真紀氏だと思うのだけど、彼女らが言う「草食系男子」というのは、はなから「女性にあまり興味がない」。
だから女性と添い寝もできるし、がつがつしない。料理とかして、なよっとしてて男らしさから無縁の人たち。
そういう意味で私は草食系男子的なものに一番近いのはモーニングでやってる「シマシマ」だと思う。

シマシマ(3) (モーニングKC)

シマシマ(3) (モーニングKC)


私個人としてはあのマンガのキャラってつよっとキモいんだけど、そのキモさも含めて面白く読んでる。


どちらも「女性に対して淡白」という意味では同じだし、世のガハハ系の皆さんからしてみたら、「ナヨナヨしやがって!」で一蹴されるという意味では全く同じだけど、その中身は天と地ほど違うのではないかと思う。
まぁ、とはいいつつも、結局、一般的な意味としては1としてつかわれて・・・わっしょい!みたいなところに落ち着くと思う。とりあえずうちの会社の女性社員(ライフワークバランス♪)が使いはじめたら、概念としては死亡って事で。

*1:「乙女男子研究所」http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/gooeditor-20080507-04.html

*2:参考:http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20050725#p1