古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

のび太。をプロデュース

えー。突然ですが、私、実は小説家なんですよ。実は。何冊か本も出していて、文芸なんとかっていう賞ももらってます。私の書く小説はライトノベルなんかよりも遥かに軽いので、エアノベルなんて呼ばれています。今日はそんな私の作品を一つ披露させていただきます。

「のび太。をプロデュース〜けだるい日常編〜」

モリッシージョニー・マーが卒業するらしい。まだ眠たい目で食卓にすわってエクスタシーをキメる俺の位置からは、父親がミニシアター映画に触発されて作った、ハシエンダとやらにあるテレビが遠くに、ほぼ真横を向いて、画面が三センチほどしか見えないのだが、モリッシーがあの嫌味ったらしい口調でフジロックをドタキャンした理由らしき事を語っているので、まぁたぶん卒業なのだろう。
時計を見ると八時三分。
さてと。今日も俺をつくっていかなくては。
俺は超高速でシャワーを浴びて体をキレイにすると、丸坊主の頭を整髪料で入念にセットし、今時どこで売っているかわからないデザインのオレンジの上着と水色のズボンに履き替える。コッペパンみたいな形の靴を履けば、出来上がり。誰がどう見てもいつもの剛田武の完成だ。
家から出た。
寒い。寒いよ。パトラッシュ。しかし、この学校への道も通い飽きた。なにせ、25年も毎週毎週この面白みのない道を通っているわけだ。学校への最短距離でもあるこの道は、ドラえもんに出てくる通学路によく似た光景で、シンエイ動画の手抜きかと思ってしまうほど連続して同じ光景が続く。
くそっ。藤子不二雄め。あーさぶいさぶい。
なんて言いながら学校に着くと、例によって骨川スネオが片手にチャンピオンを持って「熱い!熱い!」と(多分番長連合を読んで)騒いでいる。今日も剛田武ジャイアンリサイタルのスタートです。
「おおジャイアン!番長連合読んだか?今週熱いぞ!」
「マジ?読んでない。後で回してよ。」
「あれ、珍しくない?木曜日はいつもコンビニ行って読んでくるじゃん」
「そうなのよ。俺の木曜一限の先生は水島先生だからな」
「ハハハ!グワゴラガキーン(笑)」
「大丈夫。その後はドールガンが先生だから。緊張と緩和だよ」
「後で回すわ」
「おう」
一人目をさばき終わった後、やってきたのはトニー・ウィルソンだ。
「剛!昨日メール途中でブチッたでしょ?返事来なくてずっと待ってたんだぞ!」
「ショーン・ライダーか、お前は」
「かれはイェーツ以来の詩人だよ」わかってるじゃん。
「俺送ったよ。センターで止まってるんじゃないの?」
「ほんと?」ウソだよ。
トニー・ウィルソンを適当にあしらいながら自分の席まで戻ると重量オーバー男・マーティン・ハネットとメガネ男のロブ・グレットンがいる。彼等はデジタルミュージックが、静寂を音にするとか、ハシエンダは金をかけすぎだとか好き勝手に話している。
先生が入ってきた。
「えぇ〜産業革命時代のMadchesterは〜」
彼はいつもの調子で授業を始める。今日も一日Happy Mondaysの話だけをし続けるのだろうか。
4時限目が終わって昼休みに入ると、しずちゃんが入ってきた。今日もいいクラックが手に入ったらしい。二人で化学室でばっちりキメる。最高の気分。
この浮遊感。居心地いいんだ。ポップすぎれば寂しいし、ロックすぎればうっとおしい。
ほら、みんなDJに拍手したでしょ?ミュージシャンでも、クリエイターにも音楽にでもなく、媒介に。これなんだよ。レイブカルチャーが誕生し、黒人だけでなく白人も踊りだした。マッドチェスターにようこそ!
自分が大好きだからってすぐ自分語りをする奴。そんな奴は弱すぎる。ちょっと炎上したからといって違うブログを立ち上げるのか。そんなもの、全部消去して走ればいいんだ。嘘でもデマカセでもなんでも使えばいい。どうせサブアカウント取ればリセットされる。抜かれる舌など残っていないのだから。

広告を非表示にする