古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

「平坦な戦場」の在り処

大阪から岐阜に移動する途中、惑星開発委員会の同人誌を読んでました(まだ途中なんだけど)。
対談のページが興味深かったです。何に対してムカついているのか全くわからない。


これは嫌オタク流読んでたときや、オタク・イズ・デッドの話を聞いた時にも凄く気になっていたことでもあります。
いや、何となくわかる。第3世代オタクだか萌えオタクだか呼称はいろいろだけど、彼らを切り捨てたいんだろうなぁという政治的意図は。(私はそういうオタク界政治みたいなのはよくわからんのでこれ以上は触れません。)
でも、なんで彼らが邪魔なのか、最悪なのかが全然わからなりません。*1


これはもうどうしょうもないので書きますが、まぁ多分萌えオタクって言われてイメージされるようなある種典型的な人も世の中にはいるだろうし、そういう人は「気持ち悪い」と思う。私も。
実は私の高校のときの同学年にそういう人がいてね、やっぱ気持ち悪かった。そうは思うんだけど、それが内ゲバみたいな話になる理由が全然わからない。もうそれこそサブカルなんてのは自分以外は全員敵で、自分以外の全員に自分のセンスを見せ付けて屈服させるというのがその基本原理だと思うんだけども(だから物凄く不毛なんだ)、オタクってのは多分違うでしょ。もう少しグループに分かれててそれぞれが対立しているというイメージでいます。
で、その萌えオタク批判というのはグループ間対立*2以外の何かなのかというのがよくわかりません。


「平坦な戦場」という言葉があります。まぁ私のようなサブカルうんこインテリ的な人間とかが非常に好みそうな言葉ではあるところなんですが、そこがどこにあるんだろうなということが凄く気になる。私自身はそれは現実社会というか、会社なり学校なりにしかそれは在り得ないんだろうとおもうんだけど、それで、そこでどう生きるかというのを考えたときにもうオタク対サブカルなんていうアングルはクソの役にも立たないと思うんですが。ましてやオタク内のグループ間対立なんて何おかいわんや。
だって、私たちが会社で会う人とか、そんなの理解してると思います?オタクが何か、サブカルが何か、Web*3がどうしたとか、宮台がどうしたとか、そんな事を全く理解せず、ただ自然と「素晴らしい/素晴らしくない」を判別してくる。そんな人間と戦わなければならないと思うんですが。ここでは戦わない=本田透という方法も取れなくはないですが、それにしてもおまんまを食べさせていただく方法を考えないといけない。
「平坦な戦場」でのサバイバル術を考えたときに必要になるのは、恐らく脱オタだろうし、その中でどう自分の好きなオタク趣味なりサブカル趣味を両立させるかという話であるし、○○デビューみたいな考え方かもしれないし、いかにして世界をずらすかという話だろうし、「ぼくたちの洗脳社会*4」だろうし、もしかしたら文系キャバクラ*5かもしれない。
もし、非モテ論とか言うものに何か意味があるとしたら、多分ここを体系化できる可能性があるからだと私は思います。非モテが嫌なら文化系ニートでもいいんだけど、オタク対サブカルとかそういうアングルから零れ落ちているからこその可能性というものを追求するのは結構面白いと思います。そこを深く入り込めなかったのが「奇刊クリルタイ」の問題点というかやり残したところでもあります。


もっとも、「平坦な戦場」がオタク内やサブカル内にあるのなら話は別ですけどね。そしてその方が皆がしあわせになる回答なんだ。

*1:それどころかなんか世代論みたいなもので、いきなり私ら(80年代生まれか)が最低の烙印を押されておろおろおろおろ

*2:それらはえてして政治的なものだ

*3:2.0ですらない!

*4:ISBN:402256928X

*5:参考:http://d.hatena.ne.jp/republic1963/20051019