古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

アングルとして/場所としての非モテ

http://d.hatena.ne.jp/kir_royal/20060902/p1

嫌韓嫌中や反サヨクがカウンターカルチャーとして働き、色んな人の不満や思いを吸収し繋がる事が出きるように、「モテ・非モテ」議論もまた、オタクやサブカルはもちろん、オタクやサブカルにもなりきれなかった人を含めて様々な人が参加でき、繋がる事ができるカウンターカルチャーなのでしょう。

しかも両者はお金を使わずに、つまり消費を必要としないので余計使いやすい。

そして色んな多くの人が参加しているので、非モテ嫌韓嫌中や反サヨクも非常に炎上しやすいのです。もう、ある種の「芸」になってる所もありますしね。

それらのコミュニケーションツールやカウンターカルチャーが無ければ多様な人々が繋がれないほど、私達は(特に若者は)共通言語を失っているという事。もっといえば分断されてるのです。

そして旧来の価値観や思想ではカバーできない、生き辛さや違和感を持った人が大勢存在し、そうした不満や違和感を表明できる場所が、今の日本の社会には、リアル世界には殆ど無いという事でもあるのです。

非モテっつってどういう理由でやっているかは人によってそれぞれではあるとはいえ、非モテカウンターカルチャーとして成立しているというのは一面の事実ではあると思います。
ウザい語りをこの辺で入れてしまうと、右とか左とかっていうアングルはもうとっくの昔に無意味になってると思うんですよ。残念ながら。で、オタク対サブカルなんていうアングルをオタキングあたりが持ち込んだんだろうけど、サブカルなんてとっくの昔に死んでるんじゃ…(死体相手に勝った負けたとかやってもしょうがないと私なんぞは思うんですけど。)


そもそも、今の世の中とかってオタクとかサブカルとか自己規定できること自体が自分なんかからするとうらやましい。どうしたらオタクになれるんでしょうか。サブカルになれるんでしょうか。皆でわいわいきゃっきゃっとやっていらっしゃって大変に羨ましいです。よく「素晴らしい人々」にはオタク呼ばわりされるので、なれるもんならなりたいんだけど、なんとかの憂鬱とかなにが凄いのか全然わからんし、ガンダムとか知らんので、オタク失格なわけですよ。
そもそも、私はからっぽなんですよ。思想とか「他人に語るべき何か」が何もない。しかし、この辺の話を先輩(上の年代の人)にしても全くわかってもらえないんだよなぁ。「それはオタク(サブカル)として修行がたりないんだよ。さ〜修行するぞ修行するぞ修行するぞ修行するぞ…」いや、そういうことじぇねぇんだよ…。
だから今後はモテる/モテないが新しいアングルだー、モテ/非モテだーってやるのはまぁ「アリ」だと思います。それを去勢だか動物化だか何と呼ぶのかなんだかよくわかんないですけど。非モテっていうアングルができたとしても、何もしたくないな、と思います。先輩達がやってたみたいに、優越感ゲームとか、まじめな研究とか、コンテンツ作って海外に出してアーティスティックだ!とか一切やりたくない。ただ、だらだらする場所だけが欲しいな、と思います。


私らは先輩達みたくオタクやサブカルだっていって戦えないんですよ。むしろそれぐらい強固な自己があるのが羨ましい。だからもっとだらだらしててもいいでしょ?


でも、場所を作るにはどうしたらいいんだ…!