古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

ものすごい大妄想

瀬戸風味さんにご指名を受けた準引きこもりですが、まだ読んでいません。またMLBの本とか読み出しちゃいましてね…。大変申し訳ないのですが。で、公式ブログだけざっと目を通したんですが…。
これ、ヤバくないか?
なんつうんだろう。いろんな意味での「ヤバさ」を感じます。お塩先生主演の「中華一番!」DVDが発売されたというニュースを目にした時と似たような感情を抱きます。
http://blog.goo.ne.jp/rainwalk/

ご自分の準ひきこもり体験」(「準ひきこ森」を読んだ感想,どんな状態だったのか,どうやって抜け出したのか,準ひきこもりの詩:その時の心情を詩にしたもの・・・・・・etc 内容は自由です)を大募集致します。あなたの体験を本にして,みんなと共有してみませんか?


⑧好きなミュージシャン名(3つまで) 例:サザンオールスターズ,ユーミン
⑨好きな作家名(愛読書,3つまで) 例:坊ちゃん(夏目漱石),豊饒の海(三島由紀夫)


センスが30年ぐらい前な気がするのはオレだけか。
大体、「社会不適合者の詩」という形式においては1980年代のマンチェスターにおいて完璧な完成形をみせており、我々がそれをなぞろうとしてもそれは単なるモスバーガーの店頭の黒板にあるポエム以外の何者でもないでしょう。
それを我々にやらせようとするのか!
まぁセンス云々を気にするのがサブカルらしいと思った休日の昼でした。
今日本屋行ったら立ち読みしてみようと思います。


ちゅうことで読んできました!(立ち読みですけど)

「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか? (講談社+α新書)

「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか? (講談社+α新書)


本の内容については瀬戸風味さんのところを参照していただければと思います。
http://d.hatena.ne.jp/setofuumi/20061027#p1


以下、考えた事をつらつらと。
まず、一言で感想を述べれば、「非常に危ない本だなぁ」です。例で挙げられているのが極端すぎるだろ。
そして、「準引きこもり」(ひきこ森なんてふざけた呼び方は絶対にしたくない!)と呼ばれるないようがいわゆる非モテ、いわゆる非コミュとどう違うのかが私にはよくわかりませんでした。少なくともあそこに書かれている程度の内容であればはてな村ではすでに取り上げられている内容だったのではないかと思います。そして、解決策として著者の方が出されているのが、

  • コミュニケーション能力を高めよ
  • 服装に気を使え
  • モノに頼るな(処分せよ)
  • 働け(そして辞めるな)
  • ナンパせよ


などという。ようするに「素晴らしくなれ」と。そしてそれらの適応技術を学べというのであればネットのブログ、それこそシロクマ先生とか、Masaoさんあたりの内容のほうがまだ役に立つような気がしています。しかし、私はこの内容に疑問を持たざるを得ません。そして、この著者の方、ずいぶん民間企業、とりわけ営業が好きで、官公庁の人間がお嫌いみたいで、まるで営業が「素晴らしい人々」(もちろん著者も含まれるのでしょう)にのみできる神聖な職業であるかのごとくおっしゃっておりましたが、別にそうでもないと思いますよ。なんせ私みたいな非コミュ、準引きこもりのチャンピオンみたいな人間ですら何とか一応「狂人」としてですが営業として活動しております。生かさせていただいております。


マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)


(文庫本も出ていてお得です。類似タイトルの野球本にご注意ください)


最近、何度目か読み返しているこの本。私はこの本が大好きでこの本のおかげでMLBファン、アスレチックスファンになったんですけど、その中ににこんな一節があります。

あなたが4000万ドルもっていて野球選手を25人雇おうとしています。一方、あなたの敵はすでに1億2600万ドル投資して25人の選手を雇っており、あとさらに1億ドルのゆとりを残しています。さて、あなたがこの敵と戦って、みっともない負け方をせずに済ますためには、手元の4000万ドルをどのように使えばいいですか。

(いうまでもなく「あなた」がオークランド・アスレチックス、「敵」がニューヨークヤンキースです。)
私たちに突きつけられている問いもこれに近いのではないのでしょうか。つまり競争自体が元々不公平な前提の下に行われているのだから、そこで「素晴らしくなる」事を推奨しても仕方がないと思います。つまり、「素晴らしい人々」の「素晴らしい」ルールに乗って戦ってもしょうがない。同じ方法をとってみても負けるのが当たり前です。
適応しようとするのであれば、ルールの穴をついていくべきだと思うのですが、どうなんでしょうか。
では、どうやって?私に言えるのは「とりあえず東京に出ろ」といえるぐらいでしょうか…。


ちなみに、見所はポエムと小説(?)。これは書店に並べてはダメだろうというぐらいの大爆笑な内容でした。スミスも真っ青。ここについては是非一度ご確認される事をお勧めしたします。


[あ〜あこれで私も富山大で有名人になってしまうなぁ]