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古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

傘の下の敗残兵たちへ告ぐ

妄想

http://d.hatena.ne.jp/sync_sync/20080226#1203994412


http://d.hatena.ne.jp/repon/20080227#1204119760


月並みな表現ですが、他人事とは思えませんでした。
弊ブログにて度々書いているのですでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私もいわゆる就職氷河期世代でした。苦労して就職活動しても内定が出ず、自分がよほどおかしい人間なのだと思い悩みました。
それでも何とか潜り込めたのが今の会社です。
システムエンジニアのような職種がつらいというのもよくわかりますが、自分のような営業職は精神的につらいというところがあります。特に入ってすぐ配属された販売子会社はまさにそういうところでした。当時、新卒で入った初めての上司は曰く「伝説の営業」でした。ビーイングか何か就職(転職?)情報誌で特集された事がある、というのが彼の自慢で、その時の雑誌をよく読まされたものでした。


当時のその会社ではグループ何人かの中で今月の業績目標を言わされて、それが出来なければ何時間も説教はあたり前でした。業績は月次で管理されるどころか、週次、酷いときは日時、最低な時には日に二回管理されます。目標数字に達していなければ当然ペナルティとして夜中遅くまで営業させられます。
情けなくて、寒くて、死にたくなる事も一度や二度ではありませんでした。
そんな中で私は飛び込み営業をしていました。


ほんの数か月前まで学生だった人間がそう簡単に高価な商品を売ることはできません。だから当然業績は上がりませんでした。それでも業績を上げない人間に生きる価値はありません。
これは比喩ではなく本当に生きる価値がない、と周りに思われます。
だから毎日言われました。色々な事を。何時間も何時間も。
それでも何とか苦労して苦労して、一番安い商品でしたが、初めて自分の力でお客さんに品物を買ってもらいました。その連絡を受けた日、私は一生忘れないけれど、その日に上司が言った言葉が、「○○(先輩の名前)に実績付けてもらってるんじゃねーよ」でした。
そして、その会社に2年近くいた後、異動の日、
「○○君(私の本名)は○○遅れですが今度異動することになりました」という上司の言葉ととも私は送り出されました。敗残兵どころか、いつ死んでもおかしくない、と思っていました。


今の部署でもほとんど同じ事をやっています。
最初は飛び込み営業をしてからですが、お客さんに商品を買ってもらう。
私が担当になった当時は数十年どうにもならない顧客と言われてきましたが、何とか格好はつくようになってきました。でも、私は当時と何も変わっていません。それでも何とかなっているのは、ただ、時期やお客さんに恵まれただけです。
私が誰もいない深夜の会社で仕事をしている時に、他の人たちは満面の笑顔を浮かべて合コンしている。ありとあらゆる苦難を舐めさせられる人々がいる一方で、違う世代、いや同じ世代であったとしても何もすることなく、何の苦難もなく、人生をポジティブに楽しみ続けている人がいます。そんなことはわかっているし、私のような人間が敗残兵であるなんてことははなからわかっています。
アルファブロガーの人たちが人生は自己責任だと言うのはわかります。社会が悪いといくら言っても社会が変わることなんてほとんど期待できないですし、第一、最も根源的な意味として自分の人生の責任は最終的には自分がとるしかないですから。だからこそ、その意味で自分にレバレッジをかけろという主張は正しいと思います。
私は結局仕事とか人生なんて上手くいくのはほとんど運であり、巡り合わせなのではないかと。だから、自分の事をことさら誇って言うつもりはありません。
それでも私が何か言えることが一つでもあるとすれば、それは敗北を認めるということではないでしょうか。
自らが敗残兵であるという事をまず認める。敗残兵でしか見えない世界、取れない方法があるのではないかと思います。その上で短期での改善・成功を志向し続ける。それを認めず、自分達の方がむしろ優れていると言ってしまうことは、逆に世界を多分閉じさせる。視野を狭くし、「あの人たち」と同じように単一の価値しか認めない人間になるでしょう。
そして、自分の隣の敗残兵に私は何ができるのだろう、自分が敗北から生まれた事をけして忘れないことしかできないのでしょうか。

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