古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

「RPGツクール」のジレンマ

RPGツクールというゲームは罪作りなゲームです。
私たちはいつもFFやドラクエをプレイしていて「また召還獣デモがうざいなぁ」とか「小さなメダル集めとかかったるいよ」とか色々と文句を言い、「俺なら絶対堀井雄二よりも面白いゲーム作れるよ」と息巻きます。
そういう事を言う人の最初の関門としてあるのが「RPGツクール」です。
よくファミ通誌上にて行われるコンテストなどを見てもわかるとおり、RPGツクールをつかってできることは多種多様であり、かなりクオリティの高いものも作成できます。
かといって「FF・ドラクエを超える超大作RPG」の作成を目論み喜び勇んでソフトを起動したゲームクリエイター志望の方々、全員が超大作RPGを作れたわけではありません。むしろ実際にゲームを作った人の背後には無数の落後者たち、つまりキャラのドット絵作ったところで終了、アリアハン(仮名)の初めの街だけ作って終了とか、そういった人々が多数存在しています。
確かに脳内では完成してるんですよ、FF・ドラクエを超える大冒険活劇が。ついでにその主人公が私だったら…的な妄想を2・3回するぐらいは極めて普通だと私は思います。でも、できない。


つまり、脳内のぼんやりとしたイメージを現実に形にするのは難しく、さらにそれを何のレスポンスもない中で続けることはさらに難しい、そういった中で作られた無数のコンテンツの中から半歩でも一歩でも抜きんでるとなるとこれはもう難しい。インフラがどれだけ整備されようと、「作る側」に回る人間が少数なのはたぶんそういうことでしょう。
ただ、私はそこで受け手より作り手の方が偉いとか言うつもりはありません。
受け手というのはわがままなもので、RPGツクールで作られたゲームだろうが、VBで作ろうがなんだろうがFFやドラクエと比べて面白ければ褒めるしつまらなければダメだしするところがあります。それは受け手の態度としてはまったくもって正しいと私は思います。
ただ、作り手は様々な障害を越えてでも何かコンテンツを作ろうとしている、まずそのことは認識されるべきだと思います。
受け手は何らかの形(一番いいのは金とか)で自分の好きなものを作る人を応援した方がいいし、
作り手はそういった見返りを求めてはいけないのではないかと思います。