古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

泣いた非モテ

http://www.kca.co.jp/~nuts/tanoshi/akaoni.htm


インターネットの山の中に、一人の穏健派非モテが住んでいました。穏健派非モテは、他のブロガーとも仲良くしたいと考えて、自分のブログを作りトップページに、「心のやさしい非モテのうちです。どなたでもおいでください。おもしろおかしいエントリがございます。二郎オフも準備してございます。」と書いた、立て札を立てました。


けれども、他のブロガーは疑って、誰一人遊びにきませんでした。穏健派非モテは悲しみ、信用してもらえないことをくやしがり、おしまいには腹を立てて、立て札を引き抜いてしまいました。そこへ、友達の過激派非モテが訪ねて来ました。過激派非モテは、わけを聞いて、穏健派非モテのために次のようなことを考えてやりました。


過激派非モテはてブでネガティブコメントをつけて大暴れをする。そこへ穏健派非モテが出てきて、過激派非モテをこらしめる。そうすれば、他のブロガーたちにも、穏健派非モテがやさしい非モテだということがわかるだろう、と言うのでした。しかし、それでは過激派非モテにすまない、としぶる穏健派非モテを、過激派非モテは、無理やり引っ張って、はてな村へ出かけて行きました。


計画は成功して、他のブロガーたちは、安心して穏健派ブロガーのところへ遊びにくるようになりました。毎日、毎日、はてな村から山へ、三人、五人と連れ立って、出かけて来ました。中にはあれほど非モテ達を口を極めて罵っていた有名女性ブロガーまでいました。こうして、穏健派非モテにはブロガーの友達ができました。穏健派非モテは、とても喜びました。しかし、日がたつにつれて、気になってくることがありました。それは、あの日から訪ねて来なくなった、過激派非モテのことでした。


ある日、穏健派非モテは、過激派非モテの家を訪ねてみました。過激派非モテの家は、戸が、かたく、しまっていました。ふと、気がつくと、戸のわきには、貼り紙がしてありました。そして、それに、何か、字が書かれていました。


「穏健派非モテくん、ブロガーたちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い非モテだと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。どこまでも君の友達、過激派非モテ。」


穏健派非モテは、だまって、それを読みました。二度も三度も読みました。戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、なみだを流して泣きました。