古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

ネット上のテキストにおけるオリジナリティ

http://d.hatena.ne.jp/dropdb/20080509/1210343548
はてな村アルファブロガー曰く
「人のテキストをコピペしただけのブログ主は盗人である」
との事。本当でしょうか?


もし本当にそうだとすると常にコピペ改変で最低の内容のブログを書いている私のような人間にとっては死活問題です。
ネットにおけるテキストを以下の通りに分類します。
1:自分が一から全て考えたテキスト
2:引用を元に作ったテキスト(引用しつつ批評するものや改変ネタ含む)
3:テキストまる写し(人のテキストを全部コピーして一字一句変えない場合)
このうち、1番に関しては自分のオリジナルである、と言えるでしょう。
ただし、1番、つまり自分で考えたテキストでありながら第3者から見ると全くオリジナリティのないテキストというのはあり得ます。
一方で、3番はまぁ人のものをまるパクなので盗人だと言えるでしょう。
問題は2番です。
つまり、2番のオリジナリティってどこまで認められるの?という話。
これは音楽シーンにおけるDJがミュージシャンなの?という問題に近い。
(純粋な意味での)DJは自分で曲を作るわけではありません。
人が作った曲を探したり、リミックスしたり曲同士を繋げたりするのが仕事です。
つまり、引用や改変が仕事。
でも、だからと言ってDJはミュージシャンじゃないよとはならないわけです。
DJにしたって上手い、下手というのが現前としてあるわけです。
沖野修也だってダレン・エマーソンだって人の曲を引用したり改変したりしていますが、それで盗人呼ばわりされたら怒ると思いますよ。
つまり、引用や改変にしても工夫する余地は無限にあり、ただ漫然とやっていただけでは人からは支持されない。


コピペの話に戻ります。よくコピペだなんだと言われているのは大体が某巨大掲示板等にあるものから引用し、改編したものです。つまり、自分の意思によって、ほぼ無限にあるテキストの中から、無駄な所を省いてエッセンスを選んでいるわけです。
つまり、3番ではなく2番の範疇に入るという事です。
私などは逆にあれだけノイズがある中で面白いスレやコメを見つけて繋げるというのはそれなりに才能がないとできないのではないかと思います。
所謂まとめブログの問題というのがありますが、あれは本来は無料のものを引用して金を稼いでいたことが問題なのであって、引用の問題とはまた別ではないかと私は考えています。
では、引用や改変はどこまで認められるのでしょうか。
これは物凄く難しい。
テキスト中の引用率90%とか80%ならアウトとか、そういうもんでもないですし、
ましてや、○○さんが書いたからだめという問題でもない。これは恐らく誰かが決めていい問題でもないと思います。
つまり、テキストのオリジナリティというのは書かれたテキストごとに判断していくしかないのではないのでしょうか←腰砕け意見


それにしても、テキストサイトの時代には本当にコピペ文はダメ、という事になっていたのでしょうか。この説を唱えているのは私が知る限り2人しかいませんが、ちょっとにわかには信じられないです。


「音楽が恋の糧であるのなら、続けてくれ、その曲を。」
ウィリアム・シェイクスピア