古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

真のセカイ系


「キミとボク」の周りのセカイが世界の全てだと思っている人々



物語世界においてはセカイの命運は世界の行く末と等しい。
が、現実世界ではセカイが滅んでも世界は変わらずそこにある。


それに耐えられない人々は、自分が興味のある、趣味領域に対してのみ関心をもち、それ以外の領域に対してはコミュニケーションをとる・とらない以前に関心すら払わない人々、それが真のセカイ系だ。真のセカイ系は自分の趣味領域以外のセカイの存在を「消して」=なかったことにして、日々を生きている。別にオタクが全員そうだと言うつもりはない(一部はそうだろうけど)、都会の雑居ビル内のサブカルショップや大学の文芸サークル界隈、市民運動界隈をみれば、この手の人はいくらでもいる。会社の人間にもこういう人は存在している。
自分の興味(アニメや映画、音楽や政治など)や価値観に近い人は「お仲間」に入れるが、それ以外の人たちはそもそも「いなかったこと」にして排除する。
「自分の見たいものしか見ない」という意味では美しい。


一方で、 自己評価の低さから、自分のセカイが他者に受け入れられない怒り、を持っている人というのもいる。例えば、非モテや非コミュの一部の人々がそれに当てはまる。
一方で、真のセカイ系は自己評価の高さから、自分の周りのセカイを絶対のものだと信じて疑わない。
「ありのままの自分を認めてほしい」と言う人は非モテだけではない。この日本に住むほとんどの人がそう思っている。
非モテのキモさ、それはその思いを他者に押しつけることであり、真のセカイ系のキモさは自分の周りのセカイを理解しない人間とのコミュニケーション全てを断絶することだ。
それはとても素晴らしいことでしょうね。