古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

文化系における成熟問題

文化系という人種は基本的に大人になりたくない人達です。
「成熟」したくない人たち。
いい年こいた人たちがアニメなんかみているべきではない。
これは「大人」の人たちによく言われる事です。
いや、アニメだけじゃない、映画にしてもゲームにしても、マンガにしても、音楽にしても。
「大人」の人たちが許容してくれる映画やマンガって多分結構狭いんじゃないでしょうか。
逆にヤンキーのような人達が「大人」に受けがいいのは、たぶん文化系とは逆に「早く大人になること」を求められる文化だからでしょう。

「いい年こいた大人が休みとってフジロック(「大人」にしてみればこれすら認識されず、「何とかいうロックフェスティバル」だけど)行ってんじゃねぇ。」


これをアニメとかに置き換えてもいいと思うけれども、職場でよく言われる事です。
だけどまぁ、フジに行ってみると、around30みたいな、人がたくさんいるわけです。
だけならいいけどファーストサマーオブ大好きみたいな人もいる。
私からしたら、この人達は普段何をやっているんだろうと思うんですが、
まぁふつーに仕事して、なんとか休みをねん出してきていると思うんですが、
自分からすると「行きたいんだからいいじゃん!」となる。


ただ、「文化系」と呼ばれる人たちが嗜むものは、「いい年こいた人たち」がやるものではない、と。
表面上はどうかはともかくとして、
世の中の「大人」たちは心の奥底ではそう思っているのは多分間違いないでしょう。
そんなことやらずに、仕事とそれに付随する社内政治とかやろうぜ、みたいな。
平日には飲みに行って、日曜はゴルフ行って、フィットネス行って…
会社での立場だったり、家庭であったりといった「責任」も当然担って。
ガンダムとか下らない、くだらない。
Radioheadの「fitter,happier」みたいなセカイです。


文化系の人たちはたぶんそういうのが嫌いです。
「好きだからいいじゃん!いつまでもアニメとかマンガとか読んでも!」
で、たぶん「大人になること」はかなりつまらないという事にみんな気がついてしまっているために、みんな大人になりたくない。


でも、働く、という事は程度の差こそあれ、「大人になること」を求められます。
でも文化系の人たちは大人になんかなりたくない。
だから仕事なんかしたくない。
だからしない、という選択肢ももちろんあります。
が、多くの人は、でもしなきゃいけない。
という事で、多くの人たちが仕事をするうちに文化系的素養を捨て去ります。
もう少し器用な人は表面だけ大人のように振る舞います。
ただ、そういった大人的価値観とは無縁の場所があります。インターネット。
インターネットの中には、大人になることとは無縁な部分があります。
年齢や性別といった社会的な属性がある意味無効(偽装可能と言ってもいい)な場所です。
そういう人達がインターネットに集まるのはある種の必然ではないでしょうか。