古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

はてなイカロス

むかしむかし、ギリシアにイカロスという青年がいました。
イカロスの父、ダイダロスは腕のいいIT技術者でしたが、シリコンバレーの王様に疎まれギリシアの「田舎」に閉じ込められてしまい、今ではダイダロスは引きこもりのニートになってしまいました。
イカロスは父親と一緒になって引きこもったり、内弁慶を発揮したりして毎日を穏やかに暮らしていましたが、イカロスには一つだけ望みがありました。それは、「いつか『論壇』の一員になって、アニメや思想を肴にに皆と楽しくプロレスやら相撲を取りたい」というものでした。


そんなイカロスを見かねたダイダロスはイカロスのために「はてなダイアリー」を作ってくれました。
「これがあれば僕だって外の世界に羽ばたけるかもしれない」
そう思って更新を始めたイカロス。
確かに彼には才能がありました。彼のブログには瞬く間に注目を集めだします。特に、「はてなブックマーク」という集会所に集まったオリンポスの神々によって、イカロスには多くのアクセスが与えられました。


多くのアクセスを得たイカロス。もちろんプロレスも相撲も思いのままですし、「田舎」からも脱出できそうです。そこでイカロスは考えます。


「これを使えば自分はもっとステップアップできるんじゃないんだろうか」


イカロスは「はてなダイアリー」を使っていろんな事を企画します。
ネットラジオや同人誌、ライターの真似ごとやゼロアカ道場への道場破りまで。
それらは失敗したり成功したりしましたが、イカロスのこの行為はオリンポスの神々の怒りを買う事になります。神々はイカロスのエントリは好きでしたが、彼に別にサイゾーのライターになって欲しいわけではありませんでした。それどころか、神々だって集会所に集まらない普通の時はニートだったりサラリーマンだったり学生だったりして世を仮に忍んでいるのです。オリンポスの神々によって見出されたイカロスが神を超えていいわけはありません。
集会所に集まった神々の一人がこうコメントを残しました「なんかさ、イカロス最近ウザくないか」。その言葉をきっかけにして、哀れ、神々によってイカロスのブログは閉鎖させられます。
イカロスは今日もギリシアの「田舎」で誰に見られるでもないサブカル評論を書き続けているそうです*1

「物語が退屈になるからあまり種明かしはしたくはないが、”イカロス”とだけ言っておこう。それでわかる人はいいけれど、もし理解できなくても、別に問題はない。 でも、 たぶんもっと勉強した方がいいだろう・・・」 (映画「24アワー・パーティ・ピープル」の冒頭のセリフ)

*1:…なんなんだこのクリリン。