古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

畠山直毅は俺が殺さん

昔、「ダービーを一生遊ぶ」っていうクソ競馬雑誌があって、大概はタビスタ96の攻略をしていたんだけど、その中で畠山直毅というライターが書いた文が異彩を放ちまくっていた。
なんせ「ツインターボを種牡馬にする会」会長である。「競馬ドグサレ紀行」と題した連載スペースを毎回私物化しツインターボの動静を追っていた。ダビスタ脳の読者は完全に置き去りだ。
それでも読ませる連載だった。畠山直毅の文は暑苦しいほどの自分語り、あの逆噴射の代名詞たるツインターボに自分を重ねた、自意識丸出しのゲロみたいな文章であった。それこそロキノンの柴や粉川しのあたりが裸足で逃げ出すぐらいの。それでも当時の私は不思議とあの文章が好きだった。思えば「ライターの文章」を始めて意識したのが畠山直毅の文章だったのかもしれない。畠山直毅は結局借金を作り、離婚。ホームレスを経験したあと、たまにスポーツライターをしている。Numberでもサッカーの大久保のインタビューをツインターボとおんなじような感じでやって大ひんしゅくをかっているらしい。


畠山直毅が書く文章には色んなところにいる競馬に関わる人々がいた。そしてそこには必ず「おっちゃん」達がいた。地方競馬に必ずいるおっちゃん達。小汚い格好をして平日の笠松にいる彼らは明らかに仕事何をしているのかわからない。土日の府中本町に行けばオケラ街道はおっちゃんたちだらけだ。三丁目の夕日の汚いバージョン。それでもワンカップ片手にアンカツ・アンミツを語るおっちゃんたちはカッコいいと思った。大学に入ってそういう世界に少しだけ足を踏み入れてそういう事がわかったような気がする。新宿のガード下にいるホームレスのおっちゃんが東スポの競馬欄に赤丸付けているのを見ると少し嬉しくなる。決して話をすることはないのだけど、ほんの少しだけ無言でわかりあえる気がした。
あームラキングなにしてんだろうな。