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古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

「What'sJazz?」

最近、akikoのニューアルバム、「What'sJazz?」を聞いています。
2ヶ月連続リリースで一枚目はakiko自身のプロデュースでジャズのスタンダードを歌う、というもので、これはまっとうなジャズアルバム。

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二枚目は福富幸宏吉澤はじめという二大巨頭が参加したいわゆるクラブ・ジャズアルバムになっています。
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吉澤はじめ「RiseMeUp」*1ポルトガル語版でのカバーもあって(かっこいいよ!)、昔からこの辺の音が好きな人には大安定で聴きこめる作品になっていますが、ここまで揺り幅の大きい曲が並んでしっくりくるのはakikoの声のおかげだろうと思います。akikoと言えば、真っ当なジャズ(一応ヴァーヴ・レコードの初の女性日本人だったような気が。)も歌えば、いわゆるスタンダードポップスから、ブラジリアンサウンド、クラブジャズまで歌っていて、要は何でもござれなんですが、独特の艶のある彼女の声があってどれ聞いてもそれなりに「akikoらしさ」が感じられます。それがあるからこそ割ととっちらかったサウンドでもかなり高いレベルで安心して聞けます。

 
それはともかく、タイトルにもなっていますが、「What'sJazz?(ジャズってなに?)」という問いを立てるには覚悟が必要です。世の中には「ジャズっぽい音」が溢れていて、割と耳にする事は多いのですが、その一方で「真のジャズ」を巡る闘争は熾烈を極めます。私は所謂クロスオーバーから狭義のクラブジャズを聴いて、普通のジャズも聴くようになったという人間なので、実際どうなのかはよくわかりませんが、「真のジャズファン」との断絶は結構深いものがあるなぁと思う次第です。沖野修也とかもたまに書いていたけれど、クラブジャズというジャンルはジャズの中では傍流に位置していて(だからこそそれに価値を見出す事が素晴らしいのだと思う)、割と認められていなかったりする。別にこれはジャズに限った事ではなくて「真の○○」ロックでも、小説でもなんでも、みんなそれを厳密に定義して、そこから外れたものを排除したがる。そして、そういったジャンルの境界線上に新しいジャンルができる、その繰り返しであり続けるものだと思います*2。だからこそ、間違いなく「どちらもジャズ」だし、私はむしろ「これこそがジャズ」だと言い切っておきたいと思います。

*1:吉澤はじめの神アルバム「MUSIC FROM THE EDGE OF THE UNIVERSE」収録だ!

*2:現に、クラブジャズは「クラブジャズっぽいポップス」や「クラブジャズっぽいハウス」を排除し続けているわけだから

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