5 more minutes kill you
http://yaplog.jp/parsleymood/archive/764
ロスジェネにカツマーが増えてるとか聞いて思ったのは、ロスジェネ(世代)にも二種類いるという事です。つまり、ダウナー系ロスジェネとアッパー系ロスジェネですね。
ダウナー系ロスジェネというのはつまり、
・非正規雇用、もしくは劣悪な労働環境に置かれている
・自己評価が低い、ネガティブ志向
・非モテ*1
これは今までマスメディアで散々再生産されてきたロスジェネ像です。
一方でアッパー系ロスジェネというのは、今までほとんどメディアで取り上げられなかった人々です。
・正社員、それもそれなりに名の通った企業にいる
・自己評価が異様に高い、ポジティブ志向(というかほとんど自己啓発的)
・スイーツ(笑)、ライフハック
で、勝間和代を読んでいるロスジェネ世代っていうのは恐らくこっちのアッパー系ロスジェネなんじゃないか、という話です。
単純な話、就職氷河期の中で、全員が就職で割食ったわけではないわけです。さまざまな関門をクリアして、無事ある程度良い会社(この基準も適当だが)に就職できた人たちもいる。で、本人の資質もあるんですが、まぁそういう人たちは自己評価も高いし、調子にも乗るだろうと(笑)。そういうアッパー系ロスジェネ相手の商売というのも実はあって、それがAERAであったり白河先生*2であったりするわけです。そういうアッパー系ロスジェネ商売の最高峰が勝間和代であり、梅田望夫*3。だから、簡単に言うとダウナー系ロスジェネが雨宮処凛や赤木智弘片手にテロとかデモとか賄賂とか*4言っているよそにアッパー系はAERA片手にライフハックとか言ってるだろうなぁという。
2008-04-27 - Welcome To Madchester
以前書いた、私の同期の話もアッパー系ロスジェネの話ですね。
別にこれではロスジェネとか纏める必要ないじゃん、とも思えますが、ここで、それでもある意味世代的なものを感じるのは、アッパー系にしてもダウナー系にしてもすでに既存の仕組みなりセーフティネットのようなものに諦めに似た感情を持っているという事です。例えば、会社であったり、地域共同体であったり、年金であったり。そういったものはすでに「私たちを救ってくれない」という前提でいます。だからこそロスジェネ達は正社員になる事を求める一方で、簡単に会社を辞める人達もいる。
ただし、アッパー系、ダウナー系共通の敵といってもいいのが既得権です。
つまり、団塊世代の事業部長であったり、その腰ぎんちゃくの部長であったり、お話にならないバブル世代のミドルだったりというのはアッパー系ロスジェネにとっても邪魔だったりします。
そういう既得権打破のための錦の御旗として存在しているのが勝間和代であり、梅田のもっちーなのではないでしょうか。
それにしてもこないだ電車に乗ったら勝間和代がナポレオン・ヒルを進めてて吹きそうになりました。高橋歩か、あんたは。
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