古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

文学フリマに参加します

今週の日曜日、文学フリマに参加します。



第八回文学フリマ
開催日:2009年 5月10日(日)
時間:開場11:00〜終了16:00(予定)
会場:大田区産業プラザPiO
http://bunfree.net/?%C3%CF%BF%DE
サークル名:「bnkr(ボンクラ)」
ブース番号:「G-13」
http://bunfree.net/dai8kai/circle_detail.html#G13
配布物:「bnkrVOL.1」
価格:\500(予定)


表紙は『東京トイボックス』の「うめ」さんの書き下ろしです。
また、こちらの「bnkr」のブース内で「奇刊クリルタイ3.0」を委託販売します。価格は\600です。
当日はブース周辺をうろちょろしていると思いますので、よろしくお願いいたします。

bnkrVOL.1にはrepublic1963の処女小説ならぬ、筆おろし小説が載っています。
童貞喪失をテーマにした小説で、「行方知れず 青木華絵 背中見せて 少し笑う」というタイトルです。
「bnkrVOL.1」では各人、大塚英志「ストーリーメーカー」の方法を実践してみました。
私の他には、ジョブズやらゾンビやら、中二病やらをテーマにした小説が載っています。
私の小説の内容はこんな感じです。


天樹司郎は走っていた。
時計を見る。午前7時56分。学校の始業は8時。家からずっと全力疾走している。走る。走る。口にはご丁寧にバターを塗ったパンまでくわえて。あとこの直線をまっすぐ100メートル走れば学校だ。なんとか、間に合いそうだ。

ドンッ

鈍い音。天樹司郎は派手に地面に倒れた。
周りを見回してみると傍らには少女が倒れている。
制服をみると、どうやらうちの学校の生徒のようだ。
「大丈夫ですか?」
天城司郎が手を差し出す。彼女の手が触れる。彼女の体を抱き起こす。
「あ…ありがとうございます」
「スイマセン、急いでいたので」
「私も…あ、ごめんなさい!急がないと」
彼女は足早に走り去っていく。天樹司郎も全速力でかけ始めた。

15分後、ぼくは「彼女」と再開を果たす事になる。黒板には「浅田玲奈」と書いてある。漢字の近くには「あさだ・れな」と読み仮名まで振ってくれている。黒板の前に立つ彼女は、はっきりした目鼻立ちに少しだけ明るい髪の色。どこかの女性ミュージシャンがそのまま高校生になったかのような美人だ。
「浅田さんは左から2番目の列の後ろから3番目に座って」
一瞬、彼女と、目が合った気がした。休み時間になる、彼女から話しかけられる。
「あの、さっきはごめんなさい。怪我はありませんでしたか?」
「いや…こっちこそごめんなさい、遅刻しそうだったので全然気が付いてなかった。」
「…こちらこそ…」
変な間。
「とにかく、全然気にしないで」
ぼくがそう言うと、彼女はほっとしたような表情をうかべて、席に戻る。女子とまともに会話したのは何年ぶりだろうか。しかし、浮かれてばかりもいられない。なぜなら、浅田玲奈との出会いは、ぼくに命を賭けたゲームの始まりを告げるものだったから。


はっきり言って相当恥ずかしいですが、よろしくお願いいたします。