古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

サマーウォーズみてきた、とにかく面白かった

サマーウォーズ」を見てきました。岐阜にあるショッピングモールで見てきたんですが、とにかく、むっちゃ面白かったです。

とにかく、物凄く今の時代感覚に合っている、そう思いました。
サマーウォーズで描かれるのは「『ネット(mixiセカンドライフ(笑)の発展形みたいなサイトが舞台)の向こう側』だけが高度に進化している一方で『リアル』はさほど進化していない」時代の話です。田舎は相変わらず太陽がギラギラしていて*1、相変わらず甲子園の地方予選やってる。一方で『ネットのむこう側』は高度に進化して、実質ネットなしでは生活できないようになっている。この感覚は今の私たちの感覚に非常に近いように思います。ネットなしでは生活できないけれど、ネットなしでも生活出来る環境(矛盾している!)。これは過去でも未来でもなく「今、ここ」でしか味わえない感覚だと思いました。


そうした、「相変わらず残っているもの」の象徴として「田舎・家族(もっといえば血縁)」が存在しています。作中の陣内家というのは真田家*2をモチーフにしていると思いますが、あそこで描かれる「田舎・家族」とは一体どんなものなんでしょうか。
そこで思い出したのが「となりのトトロ」です。あそこの「田舎・家族」の描き方は凄く自分にとっては気持ち悪かった。隣のトロとろ(出典:ボキャブラ天国)で描かれていた田舎なり家族って公開当時、すでにファンタジーだったのにもかかわらず、やたらと理想化されて再生産されていたから。
東京で知り合った友達で結構田舎っていうととなりのトトロのイメージのままで「自然があっていいよね」とか言う。バカいってんじゃねぇ、と。
もちろん、自分の母親が子供のころに住んでいたところはまさにあんな感じでした。
木造建築でテレビもろくに映らないところ。山があって、森があって、川があって。
だけど、自分の母親が中学生のころ、うちの一家はそこを「捨てて」今の家に住むことになりました。そこは今は誰も住む人のいない廃墟になっています。
当時の俺はこう言いたかった、
「田舎なんて、ウザいだけじゃん!」
「家族なんて、ウザいだけじゃん!」
もちろん、田舎や家族もある瞬間においては良いものだし、大切な機能もある。だけど、総じて田舎なんてウザいし、不便。それは間違いないと思います。


一方で、「サマーウォーズ」。「サマーウォーズ」が単純な「ネット対リアル」もしくは「都会対田舎」の話ではない事はよくわかります。普段は4人家族とか3人家族とか、そういう「核家族」で生活している全国に散らばった親戚連中が集まってくる、ただし、期間限定で。あそこで本当の形で「家族」が現れるのは年に4日だけです。その間からして「家族」同士で小競り合いは置き続けています。「陣内家」が家族の形態を取れるのは「栄おばぁちゃん」の存在によります。だけど、その「おばぁちゃん」自身が最大の欺瞞ではないでしょうか。栄おばぁちゃんは物凄くしっかりしているけど、現実の栄おばぁちゃんは多分、アムウェイまがいの健康食品を買い込んだり、年金をがめつく貯め込んだりしてるんだよなぁ、と私なぞは思ってしまいます。
その、年4日の家族を維持することが必要か不要かと言われれば多分必要なんでしょう。その程度に家族的なつながりが必要とされている、そして、縮小した家族の間を埋めるツールがネットだというのが非常に今日的ではないかと思います。

*1:田舎の太陽のぎらつき具合は異常

*2:真田幸昌、幸村のアレですね

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