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古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

タダと一円は違う

5月6日の文学フリマ(ブース:カ―35)にて、奇刊クリルタイ増刊「dorj Vol.3」を頒布します。
詳細はこちらをご覧ください。

奇刊クリルタイ増刊「dorj」Vol.3

奇刊クリルタイ増刊「dorj」Vol.3

内容についてはそのうち少し書こうと思うのですが、今回はなんでこんなことを性懲りもなく続けているのかという話を。まぁ、色々な理由が考えられるんですが、その中で一番大きいのは「金が発生する」というからだと思うんです。
きほん、ミニコミ作りなんていうのは、全然割に合わない。「インディカルチャーで一発当ててやるぜ―げへへ」的な事は夢のまた夢、基本多方面から怒られ、基本死屍累々なセカイである(「一発当てる」それ自体は否定しないけれど、「一発当てる」ためには文学フリマの市場規模は恐らく小さい。)。その証拠に、当てるとすぐこういう現場からは撤退する人ってすごく多い(嫌味ではないです)。自分のような人間にとっても、親や家族、仕事先にまで怒られ、なんでこんなにめんどくせぇ事をやっているのか、というのは悩むところではあります。
大人しく、ブログ書いて、twitterやって「ポストゼロ年代の最先端(嘘)」ことmixiニュース論壇なりYAHOO!ニュース論壇でコメントしてりゃいい。でも、なんでそういうことをしないでわざわざミニコミなんて作ってるのかというと、そこに金が発生している、つまり、多少なりともユーザーから対価をもらって活動する、という事が重要なのだと思います。
ネットの世界というのは、基本タダの世界です。twitterでつぶやこうが、長文書こうが、バトルしようが、基本タダ。やるのもタダなら、観覧料もタダなので、フリーの世界素晴らしいですね、となる。これは、ある程度やる気のあるワナビーにとっては非常に都合がいい。ようするに、誰もが、そこまでコストをかけられない(まともに仕事してたら1分ごとにツイートチェックする事なんて無理だ)、収益も得られない以上、「アクセス」という名誉だけが我々が原稿を書くモチベーションとなる。俺たちが(ニヤニヤしながら)辟易している、電波ブログや平常運転ブログなどは、俺たちが「今日も「そんじゃーね」って言ってるのかな?「男は黙って原子力」とか言ってるのかな?」と思って見に行けばいくほど、彼らが原稿を書くモチベーションを与えることになります。
で、このタダ、というのは文章という意味に留まらず、実は感情もタダなんだな、と最近思いました。よくいるでしょ、「今度飲もうよ!」とかネットで言う人。「一緒に頑張ろう」とか。「○○はオワコン」とか言うコメントに大して考えもなく「いいね!」ボタンつけたり。プラス、マイナスに限らず、ネット上に表明される感情は基本、コストのかからないものなので、皆気軽に表明する。それはそれでいいのですが、実際のところどーなのよ、とはたまに思うところです。

つまり、今回何が言いたいかっていうと、ネット上をメインに活動していると、そういう「タダ」の感覚に慣れてしまうという事です。これは結構怖い。なぜって、そういう「タダ」の感覚を「真に受けて」行動してしまって梯子を外されてしまう場合が結構多いから。「有名人に言及されたから僕はもうアルファだ」とか。「タダ」と「1円」は天と地ほど違う。そして、その意味を履き違えている人は結構多い。その点、ミニコミというフィールドは確かに市場規模は小さいかもしれないですが、きちんとユーザーもコストを払って(TRCとか来るのも一苦労だ)、我々もコストに見合うものを作ろうと努力するという関係が成立している。これは非常に得難いものだと、私は思っています。
その意味で、自分は、毎号クリルタイを買いに来てくれる人がいてくれる事がすごく嬉しいです。今後どうなるかはわかりませんが、この活動をできる限り長く続けていきたいと思っている最大の理由です。

今回も我々の真剣勝負の原稿を取りそろえております。是非その目でご賞味ください。

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