古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

クラウドソーシングがクソな5つの理由

最近、ちきりんが盛んに褒めているクラウドソーシング。ただ、褒めるだけならまだマシだが、「「低価格ジョブ」は、民主的な市場に不可欠」とか言いだしてさすがにイラついてくるので、クラウドソーシング(におけるライター業)について少し書いてみたいと思う。

 

1:単価が安すぎる

そもそも、「クラウドワークス」や「ランサーズ」にあるライターの仕事というのは記事単価が100~500円のいわゆる、「百円ライター仕事」である。例えば「包茎手術について」とか500字以内でまとめた記事を20個1セットにして納品(実際にこの仕事の募集あった)。これを数セットまとめて納品するというのが、しかもそれで「著作権は納品先に帰属」とか色々言われるのが、クラウドソーシング界隈におけるライター仕事の基本的な形である。

で、それ以外の「1本数千円~1万円」の記事仕事(これを本エントリでは「webライター仕事」と呼ぶ)というのもなくはないが、非常に数が限られている。感覚的に言えば100個「100円ライター仕事」があったらその中に1個「webライター仕事」があるような感じである。

そもそも、時給300円のバイトとかやるか?普通という話である。

 

2:googleアドセンスの収益以上にはならない

さて、もう1点、クラウドソーシングサイトでのライター仕事の特徴がある。それは、ほぼすべての案件において、

・記事の流用・転用・コピー厳禁

・自動投稿ツールの使用禁止

という点が注意事項とされていることである。自分は普段の「webライター仕事」でそんなこと言われたことない。こんなことを言われるのはクラウドソーシングサイトだけである。これは「単価数100円の仕事だったらそれぐらいやられかねない」という意味で予防線を貼っているという以上に、googleアドセンス対策なのではないかと思われる。そこで、賢明なる読者諸君はこう思わないだろうか?

「んなことなら、自分でアフィリエイトブログやった方が早くね?」

そう。あなたが本当に包茎手術に一家言あってものすごいアクセスが見込めるブログを書けるなら、自分でやった方が業者のマージン分だけ得するはずである。

もうひとつ。100円ライター仕事の収益が1本300円だとして、まともな頭の持ち主であれば、収益を最大化させるために、記事1本当たりにかける時間を極限まで減らそうとするだろう。そんな中で包茎についてまともに調べようという気が起きるだろうか?そんな人が書く記事に果たしてどれほどの価値があるのだろうか?

 

3:っていうか、ライター業の成功例ってあるの?

さて、もうひとつの特徴として、果たして、このやり方で成功したライターっているのだろうか?という疑問である。我々の努力の末無事納品された包茎についての記事(×20)。それがブログ「包茎最前線」のエントリとしてアップされたとしよう。だが、「包茎最前線」のアクセスがどれほど増えようが、「それを書いたのが誰か?」という事にまで気を向ける人間が果たしてどれだけいるだろうか。あなたは、日夜検索でひっかかるクズブログをだれが書いたかなんて気にするのだろうか?

その証拠に某クラウドソーシングサイトが毎日発行するメールマガジンを見ると、毎日数々の「成功例」が紹介されているが、そのほとんどは「デザイナー」や「プログラマ」の案件である。これはどういうことなのだろうか?

クラウドソーシングサイトを称賛する(特にライター・著述業系の)人はそもそも「クラウドソーシングを使う必要のない人」である。ちきりんが言うように、本当に働き方を変えるようなインパクトがあるのであればクラウドソーシングサイトを使って成功したライターが出てこないとおかしいのではないだろうか。

 

4:次の仕事に繋がらない

そもそも、なぜ包茎に関する記事は300円なのだろうか。

色々理由はあるだろうが、その大きな理由として、「今は安くてもライターとしての仕事に繋がる(かもしれない)」というのがあるのではないだろうか。

だが、実感として「100円ライター仕事」と「webライター仕事」は全く別の仕事であるように思われる(そもそも発注元が違うし)。「ガジェット通信に寄稿歴あり」とかでさえ怪しげな目で見られがちなのに、「「包茎最前線」でブログ記事書いてました!」とかいうライターにあなたは仕事を頼みたくなるだろうか。これはカンだが、「100円ライター仕事」をどれだけやっても「webライター仕事」ができるようにはならない。それを繋がるようにみせかけて「後々仕事になるから」みたいな事を言って費用を買いたたくのは詐欺ではないだろうか。

 

5:イケダハヤトが褒めている

・・・

 

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