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古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

『AERA』が嫌婚特集を組んだ理由を邪推する

AERA』の嫌婚特集を読みました。 

AERA(アエラ) 2015年 6/22 号 [雑誌]

AERA(アエラ) 2015年 6/22 号 [雑誌]

 

日本代表DFへのネガキャンとしか思えない表紙…。

 

ご存じの方も多いかと思いますが、婚活という言葉が初めて登場したのが『AERA』だったので、このあたり非常に感慨深いものがあります。

内容としてはいつも通りの内容で、いつも通りの識者がいつも通りの結論を述べている感じで非常に安定感がありました。

個人的に面白かったのは恐らく仮想敵であろう高スペック男子の座談会にて、

「自分でケーキを焼く」みたいなことを言っている参加者が、キッチンの水回りの汚れがどうとか言ってたんですが、とっとと自分で掃除しろよと。

この一文を読み、大変ほっこりとした気分になり、自分の中での「独身で料理が趣味とかいう男は要注意」説がより強まりました。

で。

AERA』が嫌婚特集を組んだ理由みたいなもの

AERA』っつったら 婚活の生みの親、母なる大地なわけですが、

なんで嫌婚特集を組んだんでしょうか。

ま、それこそ「いつも通りの内容で、いつも通りの識者がいつも通りの結論を述べている」という一言に象徴されるように、読者層が入れ替わらず読者の年齢だけが上がっていくという、「ここんとこずっとOasisRadioheadNirvanaが表紙なロキノン問題」がこの「雑誌界のサンデーモーニング」こと『AERA』でも進行中なのではないか、などと思うわけですが、

邪推するに、自分たちが婚活市場で全然見向きがされないっていうことに気が付いてしまったからではないんでしょうか。

実は、婚活業界というのは、人材業界に非常によく似ています。

例えば…

◎新卒市場と転職市場がある:婚活も、新卒市場(大学で知り合った相手と社会人数年で結婚する市場)と転職市場(30代ぐらいで結婚相手を探す市場)があります。

 

◎年齢が非常に重要:両方とも35~40過ぎると一気にニーズがなくなる

 

◎設定されているサービスがほぼ同じ:求人広告(=婚活サイト)、エージェント(=結婚相談所)、コネ・人脈(=お見合い)、合同就職フェア(=街コン)

 

◎入社するまでわからない:婚活も結婚するまでわからない。結婚してすぐ離婚する人もいる

ということは、婚活業界も人材業界と同じく「双方のニーズ」が非常に重要になるわけです。

ところで、人は婚活をどうしてするのでしょうか。

自分が未婚・既婚含めていろんな人に話を聞いた結果、次の3つに分類できると思います。

「キャリア総取り」の一環として:「仕事・家・家族」というキャリア総取りのために結婚したいという層。「親のために」とかいう人や「家族がいて一人前」みたいな動機の人が多い。総じて他人の目を気にするタイプです。

 

「転職」の一環として:「結婚は永久就職」なんて言葉も昔はありましたが、実は結婚は転職の一種という側面もあります。「自分のキャリアプランのため」「結婚して全く別の生活をしたい」「現状打破のため」なんて動機の人。たまに「結婚して縁もゆかりもない土地に引っ越しました」とか「結婚して会社辞めました」なんて人がいますが、そういうタイプです。婚活をする人の中では実は一番多いと自分は思っています。

 

セーフティネット」の一環として:結婚して安定した生活がしたいという層。片方が専業主婦(夫)というだけではなく、両方派遣社員で一人では生活が苦しいからというような人も含まれ、近年ニーズが高まっているように感じています。

両方のニーズが合致した場合、結婚に向けて歩みだすわけです。

で、『AERA』の読者層というのは当然ながら一番上の「キャリア総取り」の一環として婚活を志向していました。そもそも婚活の初期というのはキャリア総取りのためにデキる女*1が結婚を目指して奔走するというのが定番なストーリーだったわけです。

でも、婚活がメジャーになるにつれ、それ以外の理由で参入する普通の人が増えて来ました。で、残念ながら男性で「キャリア総取り」を目指してくる人ってそもそも数が少ないし、いたとしてもロクなもんじゃないんですよね。

以前マイナビウーマンさんで記事にした人もそうなんですが、

woman.mynavi.jp

年収7000万だけどロクなもんじゃないなっていう。

その理由は言うまでもなく、男性で「キャリア総取り」を狙うようなハイスペックな男性はとっくに結婚しているか、もしくは婚活する必要がないくらいにはモテるから。

つまり、『AERA』を読んでるようなハイスペック女性(もしかしたら30代の印刷会社事務の派遣社員とかも読んでるかもしれんけど)の眼鏡にかなうような男性は婚活市場には数が少ないし、彼女らをターゲットとするような男性もいない。

そもそもニーズが極端に少ないわけだから、成功する可能性だって低い。婚活疲れだ、嫌婚だ、とつまりこういうわけ。

AERA』が嫌婚特集を始めた理由。

それはつまり、自分たちが生み出した婚活にとって、自分たちはもう必要とされていないということに気が付いたからなのではないのでしょうか。

 

最後に、『AERA』はいまだにリケジョ連載とかしてて、大丈夫なのかと思いました。

*1:あくまでも自己評価ですよ

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