プチクリについて
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
- クリック: 43回
- この商品を含むブログ (89件) を見る
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2005/11/post_4024.html
読み終わりました。まぁすぐ読めますので、モノはためし、一度読んでみてください。面白いです。
内容としては前の「僕たちの洗脳社会」なんかで展開された考えの延長なんだけども、内容を一言でまとめると、クリエイターの敷居を下げろって事かな。例えば、クリエイターになるのに必要な才能・労力などを100としたら、10ぐらいでもクリエイター(プチクリ)を名乗れと、そういう事らしい。
私なんかもそうなんですけど、何かやりたいんだけどなんもできないっていうイラつきがあって、そういうのと上手く折り合いをつけるにはこういうやり方はベストだと思う。そんな苦労しなくていい、仕事も辞めなくていい、好きなことをちょっとだけやれっていう。たぶん、これでブロガーの大多数は「我が意を得たり!」ってなるだろうね。非モテもちょっとだけ救われると思う。
これはまぁ、今の世の中みんなクリエイターになりたがるんですよね。そりゃそうだ、みんな(比較的)食うにも困ってないし、戦うべき敵も、目指すべき目標もないんだから。しかも、日本ってなんか異様にクリエイターを持ち上げるでしょ。すげぇすげぇって。
だから日本にはこれから私のようなクリエイターくずれみたいなのが大量発生する*1から、そういう人間にとってはこういう生き方は非常によいと思います。もっとも、自分の好きなようにやればいいって、結局その発表の仕方は数種類のパターンに分かれるし、その中で人気/人気じゃないみたいなのが生まれると思いますけど。例えば、ゲームとかアニメの感想をブログで発表ってのはかなり競争率が高いし、ブログでプロレスやるのも割と競争率高いかもしれませんね。非モテ?…非モテはよくわからん。非モテって関わり合いにならないほうがいいんでしょ(笑)?
ところで、話は代わりますが、あなたが今ご覧になられているこのブログ、「Welcome To Madchester」っていうんですが、この箸にも棒にもかからんブログを更新している人物は一体プチクリとして何を発表しているのでしょうか?非モテ?D.T.?おもしろ?
違いますね。たぶん「ルサンチマン」ですね。
*1:もうしてるか・・・
クリルタイ総括
http://d.hatena.ne.jp/a666666/20051211/1134299007
http://d.hatena.ne.jp/bunta/20051211#p2
http://d.hatena.ne.jp/admire-don/20051211#p2
各ハン国の首領たちのおっしゃる事はいちいちもっともであり、私から何か付け足す事はない。少しだけ私の感想なんかを付け足そうと思う。
非モテの敵は非モテにあらず、「地球で一番非モテなやつ」を決めようと、非モ天下一武道会を開けば確実に地球が壊れるというのは全面的に賛同するのだが、では、非モテの敵というのは何なのだろうか?私は恐らく、それは「世間」だと思う。ヤリチン、DQNの犯罪を「あいつは不良だが、いいところもあるんだ」という最低の言葉で誤魔化し、むしろ彼等の方が「正常」だという世間。これこそ非モテの敵の正体だと思う。
だが、そう言った瞬間に、この闘争が非モテの敗北に終わる事は明らかだろう。例えば私のブログ、ありがたい事に延べ人数で14万人以上の方に訪れていただいたが、当然ながら、だからといって私の現実の世界が何か変わったわけではない。相変わらずのCクラスぶり。非モテがもし仮にウェブの世界で勝利を収めたとしても*1現実の扱いは何一つ変わらない。
だが、それでいいと思う。果てしなく続く日常を誤魔化しながら、時々、自分の気の合う人たちと楽しく遊んだりして生きていく。それでいいと思う。
そのための非モテであり、ブログだと思うんですよね。
*1:たぶん無理だと思うけど