ぼくらのおしゃれピラミッド
デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))
- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: コミック
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前にも少し書いたんですが、インターネッツの流行に乗っていこうと思った次第。
何が面白いって根岸ですよ、クラウザーさんではなく根岸。根岸の頭がイカれすぎてる。
だって、
代官山を拠点に活動する>女の子と代官山へ行く>友達と代官山の話をする>一人で代官山の事を考える
(根岸作:おしゃれピラミッド(代官山編)より)
ですよ。おしゃれピラミッドなんて頭がおかしい。
この他にも、「好きなミュージシャン=カヒミ・カリィ」とか「好きな映画=アメリ」とか。根岸が「『ぼく達が嫌いなサブカル』に憧れるボンクラ」を体現しているからこそ、DMCは面白いと思います。
でも、そうやって根岸を笑っている東京ブロガーのりぱぶりっくさんに問いたい。「お前は岐阜のボンクラCクラスだった時におしゃれピラミッド作ってなかったか?」と。
いや、バリバリ作ってましたね。おしゃれピラミッド。むしろいまだに脳内にはおしゃれピラミッドはあります。
武蔵美の学生>吉祥寺に住む>おされメガネを着用>ハチミツとクローバーを愛読
(りぱぶりっく作:おしゃれピラミッド(アーティスト志向編)より)
私の場合、田舎にいた時のルサンチマンがキツ過ぎておしゃれピラミッド作っといて、ピラミッド自体やピラミッドを登ろうとする人間を反発してバカにするというパターンをとってきたんですが*1、根岸のイカれたサブカル趣味というのは、そのまま私たちの脳内の事でもあると思います。特に田舎でサブカル的なことに目覚めてしまった人間にとっては。だから、誰が彼を笑うことなどできようか!いや、ギャグマンガだし笑っていいんだけど、たまにハッとする。そんだけ。
最後に、全く関係ないんですが、いまだにおされ=カヒミ・カリィなんですね。DMCの根岸の描写って要するに渋谷系をバカにしまくってると思うんですけど、結局対抗物として哂われる存在のはずのおされサブカルが何も生み出せてなくて渋谷系に頼らざるをえないんじゃないのか…だからサブカルチャーなんてとっくの昔に死んでますよって話になるんじゃないすかね。(というD.T.の呟き)
*1:伊集院主義者の誕生だ!
ライブ盤入門
当ブログはいつもはD.T.がどうしたとか語っていますが、本当は音楽の事を語るハイセンスなブログですので、今日は本分に戻って、おすすめのCDなんかを挙げよう、と思った次第。今日はライブ盤の話です。
皆さん、ライブ盤聴いてますか?人によってはライブ盤は邪道だから聴かないっていう人もいらっしゃるかもしれませんが、私なんかはライブ盤大好きっ子です。私がライブ盤大好きな理由を箇条書きにしてみると、こんな感じです。
・ベストっぽい選曲。そして合間に流れるレアな曲の数々
・CD化して出すぐらいなので、何だかんだいってそれなりに歌も演奏も自信があるテイクを採用している
・ライブの独特の空気感みたいなのが伝わってきてライブ好きにはたまらん
・スタジオ録音盤との細かい違いや、生音ならではの変化した曲調が楽しめる(CDで聴いたあの曲が、こんな風になるの?みたいな)
ということで、極私的ライブ盤選。
- アーティスト: プライマル・スクリーム
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2003/06/18
- メディア: CD
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まず、これ。Primal Screamですが、これの凄いところは選曲といい演奏といいベストを完全に超えている所。この後Primal Screamは2枚ベスト出すんですが、それよりもよっぽどこっちの方がベストとしてふさわしいと思います。「Accsrotor」→「Miss Lusifer」ちゅうライブの黄金パターンを味わえるのももちろん、「Medication」なんかをやってくれてるのが嬉しいところです。
- アーティスト: Cymbals,沖井礼二,土岐麻子,矢野博康
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/09/03
- メディア: CD
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ライブ盤なのにベストを超えてるっていう意味ではこれもそうです。もっとも、「ライブベスト」っていうことで作られたんですが。こちらは選曲というか、ライブそのもの=演奏がですね。CDで受ける印象とライブで受ける印象とがこんなに違うグループも中々ないでしょう。「Show Business」→「RALLY」に号泣。
- アーティスト: ケミカル・ブラザーズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/07/17
- メディア: CD
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1曲だけライブテイクが入っているような作品を紹介するのはまぁ邪道なんですが、ご紹介。ケミカル兄弟の「Star Guitar」ってまぁ名曲なんですが、これがNew Orderの「Temptayion」の後に続くもんですから、これはもう!低音がびしびし決まってる「Temptayion」がかかってるんだけど、段々とキラキラとしてきて、そしてトンネルを抜けた後にはあの「Star Guitar」のメロディが…
CASANOVA SAID”LIVE OR DIE”―ミッシェル・ガン・エレファント ライヴ・イン・トーキョー
- アーティスト: Thee michelle gun elephant
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2000/12/13
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ライブっつったら正統派ロックバンドの出番ってなわけで、ミッシェルガンエレファントにご登場いただいたわけです。ミッシェルはそのバンドの歴史中、2枚ライブ盤を出しているわけですが、私は断然こちらを押します。後期の解散間際のタイミングで出たライブ盤は選曲が微妙なのと(自分は「カサノバスネイク」〜「ロデオ・タンデム」のあたりが一番好きなので)、あまりテンションが高くないのがちょっと…その点こちらは選曲もいいし、テンションも高い。「コブラ」なんて聴いたら泣いちゃいますよ。まぁ「世界の終わり」が入ってないところだけはマイナスですが…。
- アーティスト: bird,大沢伸一
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
- 発売日: 2001/05/23
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ライブ盤っていうと、一二を争うぐらい好きなのが、birdのライブ盤なわけです。このブログ書いてる人のおつむの程度が知れますね。なんてったって、あれです。「MINDTRAVEL」発売後に出たっていうことで、大沢伸一プロデュース楽曲のオンパレード。しかもハイライトは「4PM」→「GAME」→「マインドトラベル」なんて、しかも「LIFE」も入ってるなんて。これだけで「うわ〜ん」となる。なるのに加えてリズム隊はばっしばしキメてくるし、パーカッションもキーボードもかっちょいい。そして奔放な歌声。邦楽で一枚ライブ盤選れべってなったら間違いなくこれですね。
Pink in Red~Bonnie Pink LIVE 2003”Tonight,THE Night”at AKASAKA BLITZ”~
- アーティスト: BONNIE PINK
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2003/08/06
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最後は、あれです。ガールポップその2でボニーピンクです。これはほとんど収録曲知らなかったのに良かったという珍しい例。付属のDVD見たら、最前列の男性比率がなんか高い(笑)。だって、最初の曲の腕のかざし方なんてどこのPrimal Screamだよって感じだし。やっぱハイライトは「Tonight,The Night」なんですが、これが早い。タイトな演奏できゅんきゅんしてる暇もない。他の曲もやたらとかっこいいし。