古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

cinra magazineが面白い

http://cinra-magazine.net/vol.13/
音楽CD特集とブックオフ特集のどちらとも読み応えがあって面白かった。あんまりメジャー雑誌(?)で正面きって取り上げられるような内容でもないですし。
難しいけど、どっちにも共通していえるのが「作品(CDとか本とか)はそれに見合う金額がつけられるか」ということではないですかね。
CDが売れないのもそうだけど、ブックオフで古典文学が100円で売られてしまっていたら残念ながらそれは100円の市場価値しかないのではないのでは?当然、内容がどうかっていう話ではなくて、需要がない、ということね。ブックオフで安く叩き売られて云々とか言われる前に、売られる=いらないと判断されてる事時点でもう負けじゃないの。確かに文化事業とかクリエイティブな仕事だし、現場で実際作っている人は血反吐(おおげさ)吐く思いでやってるんでしょう。と、いうのは音楽にしても本にしてもとてもよくわかるんですが、それを自分たちの怠惰の言い訳にしている人は本当にいないのか。規制で守られてることとか、高コスト体質とか、そういうのの言い訳にしていらっしゃらないでしょうか、とクリエイティブ的な人に問いたい。まぁ、個々の想いが純粋であっても、組織によってどれだけそれが捻じ曲げられているかってのはありがちな話なんですが。でも、そんなことはどこの会社でも一緒な訳で・・・。


しかし、このウェブマガジンっていう形式は面白いなぁ。かっこいいし。学生主体でやっているらしいのですが、これだけできればもうプロに限りなく近いセミプロじゃないか。つうか羨ましい。ウェブで採算取れてるのかとか、なんで普及しないかとか是非きいてみたい。

パッチギ!はなぜつまらないか

金曜に見てたわけですけど、最後まで見てたわけで言うのもなんですが、物凄くつまんなかった。
つまんないっていうか見ててイラついてきた。別に井筒監督が左とかそういうことを言いたいんだけど、まぁそれは副次的なものだと思うのです。
何でつまんないかっていうのをよくよく考えてみると、多分井筒監督が描く「青春」像が全く私にお馴染んでいないためですね。パッチギを見てるとみんな喧嘩します。殴り合って友情を確かめたりします。フォークソングで愛と平和を歌ったり、国境の壁を乗り越えたりします。ところが、簡単に言うと私はその喧嘩してる当事者ではなくて、その見物人でもなくて、京都*1のその同じ空でそんな喧嘩だとかフォークソングとか全く知らずにオナニーしてる奴なんです。傍らには三国志ニーチェか。
井筒監督は在日だか左翼運動だか安倍首相のことは視界に入っても、そういう人間の事が視界に入る事はないでしょう。だから私は井筒監督の「青春」映画を面白いと思うことはまずありえないでしょう。

*1:映画の舞台は京都