古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

あちら側とこちら側

あのさ、私がこの映画楽しめない最大の理由は私にとってはこの映画に出てくる高校生活みたいなのがさ、唐の坊さんがサル・カッパ・豚のお供を連れて天竺までお経を取りにいくっていう話と同じくらい荒唐無稽なのよ。私にとって。私はこれを「きらきら高校生活」と名づけましたけど、みんなは結構、きらきら高校生活を「あるある」みたいな感じで楽しめるんでしょ?私が楽しめない理由は、あんま認めたくないことなんだけど、私の高校生時代ってさ、なんもなかったのよ。ぱりぱりの童貞でさ女の子と話したこともないし、かといって男友達との友情をもの凄く感じるような出来事(それこそ「ウォーターボーイズ」みたいな)もないし、部活とかも一生懸命やってるわけでもないしもさ、ひたすら学校行って友達とくだらねぇ話して家帰ってテレビ見てゲームしてボーっとしてオなニーして寝るっていう生活をしてたわけ。それこそ黒歴史高校生活だよ。
何がいいたいかっていうと、「世界の中心で愛を叫ぶ」を楽しめる/楽しめないっていうのは結構、童貞/非童貞*1=あちら側/こちら側を分断するベルリンの壁のような役割を果たしてるってこと。つまり、童貞で黒歴史高校生活を送らなかった人間なんていないわけじゃん、大なり小なり。少なくとも自分の高校生活と比べてあまりにもギャップのあるきらきら高校生活にすんなりと感情移入することはできないはずだと思うよ。しかし、ドラマとかで出てくる高校生活って全部きらきら高校生活だよね。だから私は「ウォーターボーイズ」とかああいうのがだいっ嫌いなんだけど、去年やってた「STAND UP!」とかも黒歴史かなって思ったら、きらきらだったし、誰か黒歴史高校生活をリアルに描写したドラマ作んないかな?ムリか。

*1:ただし、ここでの童貞っていうのはなんというか、伊集院光が言うところの「DT」のような「童貞気質を持つ人間」っていう程度のあいまいな話です。しかし、童貞気質っていうのが全くもってよくわからんのだが