エリート主義者、山形浩生
昨日の続き。私が気になったのは「セックスが消滅するかも」っていうくだりね*1。彼の主張を要約すると「スポーツ、音楽、(お望みなら)ドラックなどの一般化によって快楽としてのSEXの価値が低下し、相対的にシミュレーションセックス(要はAVとかね)の価値上昇がおこる」ってことらしい。
…ってことは…?シュミレーションセックスが一番低コストでできる(脳内でできる)存在=オタクこそ人類の新しい姿???つまり「オタクアーリヤ人説」なのか?
ただね、この間も私の日記に書いたんですけど、問題はやはりこの世に残った唯一のイデオロギー、「恋愛」なのよ。恋愛のゴールであるところのセックスが「他にもっと楽しいことがある」にもかかわらず、恋愛だけはしていなければお前は一人前ではない、という…アーリヤ人(=オタク)たちの苦悩もこの矛盾にあるわけか。
ただ、恋愛の価値(それが唯一絶対のものであるかは置いといて)はあんまし変わらないような気がするな。私のカンでしかないが。ま、ちょうど私が考えてたことと重なることだったんでちょっと気になりました。
あと、まったく関係はないのですが世のIT化が作業効率のアップにはあまり繋がらないというのも、あぁ前、岡田斗司夫も同じようなことを言っておったなぁと感慨深げになりました。じゃあ、今日に至るまで続く、IT信仰みたいなのはいったい何なんだという思いもありますが。
*1:単行本、P.222〜231