古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

はてなマネーの虎*1

今日うつらうつらしてたらちょっと閃いたんですよ。ビジネスプランというやつが。
電子図書ってやつありますよね、まだあんまし普及してないけど。2年ぐらい前、私がTVで見た電子図書は、マンガ(サラリーマン金太郎かなんか)をPCだかザウルスみたいな端末でみるだかっていうタイプなんだけど、現状だと爆発的な普及はちょっと考えにくいと思う。だってサラリーマン金太郎をわざわざ電子化させて見る必要性がないもん。値段が下がるっていっても500円が200円になるとかそういうレベルでしょ?
でも、一つだけ電子化のメリットがめちゃめちゃある出版物があります。それは専門書。私*1も大学の時には卒論とか書いてて思ったんですけど、あれ、凄くめんどくさい。卒論のためにめちゃめちゃたくさん本を読まないといけないし、ちゃんとした注を付けなきゃいけないし…。あとね、私の母校の図書館は殴り殺したくなるぐらい使い勝手が悪かったんです。閉架式なもんで借りたい本をPC*2で検索して(この検索の精度がかなり悪い)、PCから打ち出して、提出。10〜20分待って本が出てくるんだけどこの係りの人が結構頻繁に休みを取る。考えてた本と違うこともかなりある。…とにかく大変なのよ。
例えば、I=ウォーラステイン*3の「近代世界システム」を卒論に使おうとしたら3巻(しかも3段組。どんだけの分量なんだよ!)の中から、自分の使う部分を探さないといけない。注も付けなきゃいけない。そんな時に検索機能があれば楽でしょ?しかもインターネットではてなみたいな単語登録機能とリンクさせれば、百科事典の機能もプラスできて作業効率はめちゃめちゃアップするよ。論文集から自分の必要とする論文を探す手間も大幅に省けるでしょ?あと、英語の論文をすぐアップできれば、有志で勝手に訳したり校閲できたりして、日本語版を何年も待ってたりする必要はないだろうし*4
しかも専門書って売れないからアホみたいに高い。3000円とか平気でするし。それが電子化で例えば1000円とかになれば研究者(とその卵)、各教育機関の方々にとっても凄く助かるし。
主なターゲットは学校の教授・学生・公共機関。問題は著作権がらみのことだろうけど、どうなんだろ?著作権切れの本、例えば「資本論」とかをやってもいいんだけど、それだと青空文庫とかと似たり寄ったりだからな。やっぱし最近の本でやらないと。でも、これまで出版社にとっても売れない本がちょっとでも売り上げに貢献するんだから結構いい話だと思うんだけど。どうでしょ?

*1:私は史学科

*2:PCではなく人力の場合すらある

*3:これ、単語登録されてたらちょっとびっくり。知らない人のための補足。そういう歴史学者だか社会学者だかの方がいらっしゃるんですよ。

*4:山形浩生プロジェクト杉田玄白みたいなもん