古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

オタクついでに本レビューなど

岡田斗司夫「フロン」。
題聞いただけだとわかんないかもしれないですけど、この本は恋愛についての本です。「モテないオタクのくせに恋愛論かよ、秋元康かお前は」ってツッコミたい気持ちもわかりますが、とりあえず読んでみてください。月9とかに出てくる男女の語るくだらねぇ恋愛論よりは3兆倍役に立ちます。
主張は以下のとうり
・離婚、家庭内暴力、幼児虐待など家庭が不幸になるのは「オンリーユーフォーエバー症候群=自分には永遠、唯一の恋人がおり、一生かけてその人を探し、その人と一生一緒にいなければならないというテレビドラマ、ananなどでおなじみのプロパガンダのこと」のせいである。
・デート、子育て、趣味など、目的にあわせてパートナーは選びなおすべき(=これの発展した考えとして恋愛のハードルを下げろという主張もしてらっしゃいます。)、それを徹底するためには家庭から夫をリストラせよ。
これは前作「ぼくたちの洗脳社会」の発展系で、基本的には正しいと思う。でも、少し思ったんだけど、これは童貞というかオタクにとって福音か、それとも最後通告なのか?どちらなんでしょう。
「恋愛の敷居を下げろ」っていうのは、オタクにも恋愛に参戦できる*1可能性がある*2。ただ、本文中、何度か一人(一つ)に依存しすぎず、蜘蛛の巣のような人間関係を綱渡りしていけみたいな事が書いてあったんだけど、それってオタクの一番苦手なことなんじゃないの?一つのことにしか没頭できないからこそのオタクなんだし、ガンダムを軸にしてしか人間関係が築けないからこそのオタクなのではないのか*3?オタクはずーっと今のまま暮らせってことか?
オタキングと呼ばれた人がこういうことを言い出すって言うのがちょっと興味深かったです。

*1:あんましないけど

*2:しかも、岡田斗司夫は、オタクの、美少女キャラとの擬似恋愛も「恋愛」に入れてしまえとすら言ってるんだから。

*3:これについては俺の勉強不足なのかもしれないが。