我らの時代〜オタク編その2・オタクメディアミックス〜
その1はほとんど以前書いたものなのでもう1本。
今更解説入れるまでもないですけど念のため。メディアミックスっていうのは最初マンガで出ていたものが小説、アニメ、映画みたいな感じでいろんなジャンルで複合的に展開していくことです。で、こういうのってオタクにとって幸か不幸かというお話です。
自分の例で話しますと、私は歴史マニア(って程でもないと思うけど)なんですが、果たして歴史マニア向けのJ-POPは成り立つのでしょうか?
当然、成立するはずはありません*1。
ところがアニメとかゲームといったいわゆるオタク向けメディアに限っては成り立っているわけです。アイドル声優とか坂本なんとか(よく知らん。)とか結構売れてるんでしょ?メディアミックス自体はかなり昔からあった手法なんだけども、オタクに対してはとても手厚く保護されています。CD、小説、ゲーム、アニメなどなど*2。
別にこいつらは偽者だとか言うつもりはないんですけど*3、このオタクへの手厚い保護はオタクにとってはいいことなのでしょうか?
先ほどの歴史マニアの話に戻りますが、歴史マニア向けのJ-POPがない以上、歴史マニアはどんな音楽を聴くのでしょうか?それは本人の性向によりますが、そこにはいろんな選択肢があるわけです。これは車とか映画とかいろんな趣味も同様です。メディアミックスがされてない分、Aというジャンルをマニア*4的に極めていても他の部分で「普通」になれるチャンス*5が与えられている。一方でアニメオタクの場合、生活全てが囲い込まれていて、このような可能性はかなり低い。これが他のマニアとオタクの大きな違いだと思います。
まとめ。昨今のメディアミックスのおかげでオタクと一般社会との断絶がより拍車がかかってしまっている。これがオタクの地位が低い原因かもしれません。
角川に感謝するのもいいけど、ちょっとは怒ってみたらどうかと思います。