ヒヒヒの非太郎「対決!ブログシューター翔」
〜この番組は「楽しい時を創る企業」バンダイの提供でお送りします〜
(オープニング。くどくなってきたので省略。)
今日も今日とて非太郎の住む非モテハウス*1。非太郎は、今、ブログの更新に夢中だ。「アメリカ人に童貞はいない!」と名づけられたブログを更新するために非太郎は今日も愛用のPCのディスプレイとにらめっこ。そんな時、頭の非モテアンテナ(よく寝グセに間違えられる)が反応している。近くに妖怪がいるらしい。
「あれ、非モテハウスにいるのにどうして非モテアンテナが反応してしまうのだろう?」と非太郎が不思議に思っていると、PCの画面に、見知らないURLが。これがまさかねずみ男が言っていた「トラックバック」というモノなのだろうか?とすると、非太郎の脳味噌の中にだけ住んでいる目玉の親父が言う。
「非太郎!これはネット上で己の主張を押し付けるためにはスパム、ストーカー、エロ画像の貼り付けなどなど手段を選ばない妖怪、ネット妖怪αブロガーの仕業じゃ。」
「なんだって、父さん!それじゃ、僕のブログにもスパムやストーカーや・・・エロ画像の貼り付けはうれしいじゃないですか!」
恐る恐るURLを開いてみるとそこにはテンプレート、「ハイパーペガサス」が。どうやらカリスマブロガー、「火尾翔」のブログからトラックバックされたらしい。
火尾翔のブログには「モテ/非モテとかブログで書いてるやつは例外なくバカ」というタイトルが。
これは僕への宣戦布告か?どうなる、非太郎!
(CM。「非太郎ちゃんちゃんこセット」や、非太郎オリジナルサントラのCM)
「ブログを愛する奴に悪いやつはいないんだ・・・今日から君もブロガーだぜ!キモイけど。」
「非モテとか語っている奴は猫を飼え」
「女なんて「普通に」やってればできる」
「非モテははぁちゅうを見習え」
「サークルクラッシャーは女性差別だから使うな」
ひたすらに耐える非太郎。
「非モテだって・・・非モテだって人間なんだ!!」
そう思って反論を書く非太郎。しかし、翌日の火尾翔のブログには
「ニーチェ〜サルトル〜フーコーを繋ぐモテ非モテ問題〜子供に言い聞かせるように〜」
と題したエントリが。難しい哲学用語が連発されていて半分以上理解できない。が、火尾翔のいいたい事はわかる。要するに僕はアホだという事だ。
「非太郎!哲学用語や学術用語に惑わされな!小難しいエントリでワシらを煙にまこうとしておるだけじゃ!」
「わかったよ、父さん!」
必死で反撃を試みる非太郎。だがいかんせん、ここはハイパーペガサス。火尾翔の土俵だ。カリスマブロガーらしく、彼には多くの信者がいる。一方の火尾翔はきめ台詞「いっけぇぇぇぇ!!ブログシュート!!」まで出てきて、すっかり勝っている気分だ。
「旅に出るため、しばらくの間、「アメリカ人に童貞はいない」は休止させていただきます」
1週間の戦いの末、非太郎はこう書くしかなかった。
22:30分、電車に揺られていると、脳内の目玉の親父が言う。
「非太郎、非モテはなぜブログですら迫害されねばならないのかのう。」
「ええ、父さん。ブログは現実世界で罵倒され続けてきた非モテが唯一逃げ込めるユートピアだったはずなのに。」
「そのとおりじゃ、非太郎。それはネットを使って非モテが組織化されてきたということで、それだけ攻撃対象として目立つ存在になったからかもしれんのう。」
「ええ、父さん。しかし非モテ系ブログの争いの多くは非モテ同士の内ゲバですからね。それがワシを余計に悲しくなります。」
「確かにそうじゃな。ただ、ブログ界限定じゃが、非モテがこれだけムーブメントになってきたおかげで、非モテを語る人が増えてきたのはよいのじゃが、非モテの内部でも非モテ度合いのこじらせ具合や個人の境遇にかなりの差ができてきているからな。それが新たな軋轢を生んでおるのじゃ。」
「はい、父さん。ヤリチン、負け犬との争い、非モテ同士の内ゲバ、脱非モテの非モテ批判・・・非モテには安住の地はないのですかね。」
「うむ。非モテブログなんてやめてもうおとなしく「今日食べたレシピ」みたいなブログを書くのもいいかもしれぬ。それとも「ウケるブログセミナー」を受講するかじゃ。そもそも、非モテなどというものは元来孤独で誰からも理解されない、そんな存在じゃったはずじゃがな。非モテは孤独に耐えるのはお手の物のはずなのにな。」
「ええ、父さん。どうすれば良いのですかね。ところで父さん、今日はツタヤが半額レンタルらしいですよ。」
「そうか、非太郎。だから渋谷に向かっているのじゃな。わしも今日は久しぶりに森咲小雪*2が借りたいわい。」
「ええ、父さん。あのスレンダーと長身は非モテにとってはたまらないですね。いいレースクイーンモノのDVDが準新作になっているようですから、急いでいきましょう。」
(エンディングテーマ)
今夜遊びに出かけたい
だけど着ていくものなんか全然ないんだ
するとこの紳士曰く
「君みたいな美少年がそんな事を
気にするなんて、とんでもないな」
思い上がった食料貯蔵係の少年
どこにも行き場のなかった少年
彼は言った
「指輪を返すんだ」
(この手のことにはめちゃめちゃ詳しいんだ)
The Smiths「ディス・チャーミング・マン」
(次回予告「非太郎、アクセスに出演」*3)
※この番組はフィクションです。実在する団体、名称等とは一切関係ありません。
「ブログシューター翔」のファンの方、本当に申し訳ありません。ただの妄想です。許してください。