古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

脱オタクⅢ〜そして伝説へ〜

脱オタクという問題はほとんど非モテを脱しようとした時におこると同じ問題なので、脱オタク=脱非モテと考えていただいて結構です。で、多分この問題って非モテを論じる時に避けて通れないんですよね。


さて、脱オタクを図ろうとした際に、問題になってくるのが、

・見た目をどのように変えればいいのかわからん

・俺がモテないのは俺がオタクだからではなく、俺にコミュニケーション能力がないからなんじゃないか?コミュニケーション能力なんてどうやって向上させればいいんだ?

・脱オタクが成功(=彼女ができるorお洒落さんになった)したとして、その存在自体がオタクへの批判となる*1

・そもそも俺は脱オタクってするべきものかどうか?


主にいうとこの4点でしょう。で、脱オタクの話って大体、一番最初の所の話を延々としてるんですよね。しかも、丸井は是か非かとかパルコは是か非かみたいな言っちゃ悪いけど
枝葉末節の話ばっかりなんですよね。そういう話もまぁ面白いんだけども。

問題はもっと大きなところにあるんじゃないかと。まずは、一番最後の問題点ですよね。そこを語るにあたって、
http://d.hatena.ne.jp/hazama-hazama/20051104#p1
こちらをご紹介。

できる限り、非モテを苛む理不尽から撤退し、「教養的オタク」になれ、ということだ。非モテであるあなた・私を苛む「特定」の女からは、そういう男に対してと同様、なるべく逃げる。それだけ。また、そもそも「コミュニケーション能力」がない敗者であるという自覚から始めようと言ったんだから、「それでも彼女が欲しい」などと言う人は「コミュニケーション能力が欲しい」と言っているのと同義であり、そもそも話が通じてないから私はどうしようもありません。

脱オタクという取り組みは言わばここでいう「それでも彼女が欲しい」がための取り組みだといえるだろう。コミュニケーションスキルのあるオタクならば、とっくにオタクサークル内で彼女を作っているはず。その程度には今のオタク界はメジャー化している。つまり、脱オタクしようとするオタクはコミュニケーションスキルのないオタクですから。
そういうオタク/非モテに対して「お前は信心が足りないからそういう邪な考えを持つのだ」と池○先生ばりに説教したいところなんですが、私もそういいたいところではあるんですが、ここではあえて「それでも彼女が欲しい」人たちに向けて書こうと思います。

結論を言うと、ファッションとコミュニケーションスキルっていうのは表裏一体なので、そこでなるべく多くの人間が脱オタクを図るには、それこそ合コンサークルとか全童連みたいなのに入るのが一番手っ取り早いと思う。「脱オタクファッションガイド」でどれだけ知識を身につけてもいざ店に行こうとすると尻込みして実行できないのが、非モテなんだから。集団で多少強引でもやった方がいい。あとはそれこそ前のエントリにあったアユミ・フランチェスカとかそういうのが役に立つかもしれませんね。店員がメイドで服とか選んでくれて、ついでに美容室にもなってて…みたいな店。そこで買い物すればするほどポイントがたまってVIPになるみたいな。安心してください、オタクの皆さん。多分そういう店が出てくるまであと少しです。あと少しで「萌えパルコ」が出てくるはずです。堤さんがやってくれるはずです。

だからスキル面に関してはそれほど問題ではないと思うんですけど、私が一番問題だと思っているのは、脱オタクの成功者はその多くがオタクの批判者になるという事ですね。オタキングこと岡田斗司夫*2の言う脱オタクは必ずオタクの批判者になるという事ですね。つまり、オタクなり非モテの魂をいかに保つかという事なんですが、これがとにかく難しい。ネット上を見ても明らかですが、脱オタクした人はその多くがオタク/非モテに対して上から見ているんですよね。悪い場合*3だとヤリチンよりもずっとオタクに憎悪を燃やしている。本来ならば脱オタク/脱非モテした人間こそがオタクの味方をするべきなんですけどね。
私が伊集院光を尊敬し、「D.T.」を聖典と崇めるのはまさにそこなんですよね。皆さんもご存知の通り、伊集院は童貞ではないし、童貞を金儲けに利用しているというのは当たっていると思うんです。ただ、伊集院はそれでも失われゆく童貞の心(=非モテの魂)を保とうとしているんですよ。だから、脱オタクに必要なのは「脱オタクファッションガイド」ではなく「D.T.」なのだと思います。

*1:脱オタク/脱非モテしたものは必ずオタク/非モテへの批判者となるということはこのブログでも繰り返し述べてきた事です。http://d.hatena.ne.jp/republic1963/20050701#p3このへんを参考にしてください。それ以前に、例えば、おしゃれなオタクが一人オタクのイベントにいたとしたらそれは残りのオタクたちに大変な劣等感を与えるに十分でしょう。

*2:肥満妖怪ではない

*3:でも、かなり多い