古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

或る「音楽ファン」の言い訳

珍しく(?)音楽の話。皆さんもまぁあると思うんですが、自称「音楽ファン」と話をすることは結構あると思います。で、大体そういう時って、「俺は洋楽ファン」とか「俺はパンクファン」とか話題に出ると思うんですが、その発言は自分の趣味に関して何も言っていないに等しいです。
基本、アーティストごとなんですよ。洋楽だったらスミスかレディオヘッドハッピー・マンデーズかによって違うわけだから。だから本当は、「俺はスミスファン」とか「俺はNOFXファン」とか言わないといけない。でも、それだとコミュニケーションに支障をきたすので、まぁ妥協点としてパンクとかエレクトロニカとかそういうカテゴライズを行うという事です。


基本、音楽ファンというのはアーティスト単位のファンだというのはご理解いただけたでしょうか。
で、音楽ファンというのも色々いて、その分類もいつかやりたいのだけど、今回は差し当たり文化系音楽ファンという一団にフォーカスして話をします。まず、文化系音楽ファンというのは、まぁ、私のことなんですが、基本的には室内とか、大学の軽音サークルでアーティスト論とかをぶっちゃってるタイプ。フジロックに行くと凄くいっぱいいます。一人で、ライブ始まるまでボーっとしてるような人たち。ライブやバンド活動を基本とするエクストリーム系音楽ファン*1の対極に位置してます。


これから文化系音楽ファンによくありがちな話をします。音楽ファンはアーティスト単位、くるりだ、ミスチルだ、エフィックス・ツインだといろんなファンがいるわけですが、文化系音楽ファンにありがちな話として、それが明らかに矛盾している。
例えば、ピクシーズが好きだという文化系音楽ファンがいて、そういう人はまぁ浜崎あゆみ大先生の事とか口を極めて罵るわけですよ。パクリだとか、整形だとか。だけど、そいつのiPodの中には中島美嘉が入っているという。そういうのが本人の中では矛盾なく同居してるという。で、そいつは言うわけですよ、中島美嘉アーティスト論を。「大沢伸一も曲提供したからすげぇんだ!」みたいな*2。えーと、何が言いたいかというと、好きなら好きでいいから変な理由付けなくていいじゃん。中島美嘉かわいいから聴いてます!でいいじゃん。そういうので差異化を図るのは何かもう見苦しいような気がするんですよね。トミーフェブラリーや、大塚愛が「アーティスト的にOK」だと言う事で「真の音楽ファン」に近づこうとするこの心性*3
んで、そこで錦の御旗として出てくるのがロッキンオンジャパンであって、例えばミスチル2万字インタビューとか、浜崎あゆみの人生を全て語ったりするわけでしょ。それ自体にはまぁ罪はないんだけど、その消費のされ方を考えると…。こういうことがあるから結局文化系音楽ファンって互いに分かり合えない気がするんですよね。


※よい子のみんなへ:音楽だけじゃなくて、いろんな事に当てはめてみよう!面白いものをいっぱい発見できるぞ!

*1:インスパイヤ元:http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20060609/1149865607

*2:ちなみに、その曲、「Love Addict」というんですが、大沢伸一・bird大好きっ子から言わせるとまぁ普通だと。あれを絶賛しているような人は是非birdの「マインドトラベル」とか「GAME」あたりを聞いてからそういうことを言ってほしい。←そういうことを言うから争いが。

*3:ちなみに、こういったリスナー心理を商業的成功に結びつけたのがピチカートファイブの小西さんだと思います。いや、みんな「野元かりあはOK」だって言いたくてうずうずしてるんだから!