古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

はてな村博物誌、その2

http://d.hatena.ne.jp/republic1963/20060513#p2
の続き。
今日ははてな村という「帝国」について。
その前に、先月の池袋コミュニティカレッジ、発想力講座でお勉強したことを。
物を書いたり、何でもいいんだけど何か表現する時には3つの射程があるというお話。それは
1:自分
2:20人(直接的にやり取りできる相手)
3:それ以外(不特定多数)
で、文章を書いたりするときにはそのうちどこに対して説得力を持たせるか?考えるのが重要だとの事。簡単でしょ?この考え方を理解しておくとはてな村という帝国をとても楽しく理解できますよ!


宇宙のどこかにある「ブロゴスフィア」という名の惑星。
オノン河のほとりに*1、はてな族という遊牧民族がおりました。青きブラウザと白きグーグルの末裔と称したはてな族。そこに、ジェイコンドーという一人の若者が現れます。彼は他の氏族達が裏の動き*2や電通という名の遊牧商人によって軍事力を強化していったのに対して、「キーワードで繋がるおもしろブログ」を提唱し、広く内外から人材を募集しました。それに応じてコンドーの家臣になったのが西方のココログ・シャー朝からやってきたナオヤや、西の果て、シリコンバレー諸王朝からやってきたウメダ・シンカロンなどです。彼らは4駿と呼ばれ、コンドーの忠実な部下になりました。圧倒的な軍事力を持ってジェイコンドーは瞬くまにはてな族を統一し、自らはてな村のハーンを名乗ります。コンドーハーンです。
ところで、ブログスフィアには様々な国家があります。西方で絶頂期を迎えていたココログ・シャー朝や、はてな村のすぐ近くには生扉(ライブドア)という最大人口を誇る国があり、独自のアフィリエイト/書籍化文化圏を築いていたアメーブロ朝などなど、諸王朝が勃興しておりました。


コンドーハーンはこれらの国に対する征服事業を開始しました。「しなもん」と呼ばれる独自の生物を駆ってすすむはてな族の高機動戦術は、「はてブ」という狼煙による迅速な情報伝達法と相まって他の国にとっては脅威でした。ココログ・シャー朝のマナベウッディーン・ムハンマドも、生扉の完顔覇亜中(かんがんはぁちゅう。生扉の名将。敗北後、アメーブロ王朝に逃れたという)もはてな族には叶いません。コンドーハーンは生扉遠征中に死亡し、征服事業は子供達に受け継がれますが、コンドーの子供達によってはてな村は世界規模の帝国として「イェケ・はてな・ウルス」=大はてな国と呼ばれることになります。

東京書籍・「高校ブロゴスフィア史B便覧」より抜粋


はてな村は広大な版図を誇るため、自らで独自の統治システムを完成させます。
太古、生産物=エントリというのは一部の特権的な商人の間でのみで流通されていました。つまり、ギルド制です。世界各地に小学館、集英社、GAGA、東芝EMIなどのギルドがあり、そこに所属しなければエントリを流通させることはできませんでした。つまり、一番最初の話でいくと1の段階しかなかったわけです。
ココログ・シャー朝などでは住民達の作る生産物=エントリは自分達の周りで消費されるか、もしくはギルドや電通と言う遊牧商人にお願いして、世界に流通させることができるようになりました。つまり、住民達は「今日は彼氏とご飯食べて超たのし〜」なんていうことを書きながら、不特定多数からの人気を集める事が可能になりました。つまり、1と3を並存できるようにしたのです。現に生扉やアメーブロ王朝では積極的に既存のギルドや遊牧商人と手を組むことでより多くの優秀なエントリを集めることに成功していました。これは、いくつかのエントリを遊牧民族と手を組んで(ある種、やらせ的に)実際にヒットさせることでより強固なものになりました。
それに対してはてな村は広大な版図を維持するためにはてな村内部にまた別のコミュニティを作ることになります。
つまり、非モテウルス、サブカルウルス、社会学ウルス、モヒカンウルスなどなど。ここには独自で国王がおり、エントリが流通しています。つまりはてな村では最初の話で言うところの1、2、3が並存することになるのです。遊牧商人やギルドの力を借りる必要はなくなったので、3の役割が縮小し(むしろ、はてな村で遊牧商人やギルドの力を借りようとする人間は嫌われる傾向にある)、2の役割が増すことになります。そして2での流通に適したエントリが生産されることになります。ひたすらイェケ・はてな・ウルス内で生産され、消費されるエントリ。


そして今日もはてな村は他の国の人たちからキモがられています。



モンゴル帝国 - Wikipedia

*1:ここのくだりで「お前、またその例えかよ」と思った方、素晴らしいですね。今流行ってるということでお許しください

*2:個人的関係