古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

泡沫ブロガー天狗問題

天狗と銘打っていますが別に○んぽの話ではありません。
ブロガーが天狗になる=調子に乗る原因について今日は考えてみたいと思います。
天狗になるということは、つまり、ユリイカからの原稿依頼を期待したり、アクセス数とそれに伴う影響力を誇示したり、jkondoのようなネットセレブ/カリスマブロガーと会いたがったりすることなんですが、具体的にどこのブログが天狗なのかについては皆さんの胸の中で思い描いてください。一番近い例だと、Welcome Toなんとかというブログの中の人がかなりの天狗具合らしいですよ。今日も私の天狗は元気いっぱいでございます。


エントリの趣旨は一行に要約できます。つまり、
「ネットセレブ志向とはてブは泡沫ブロガーにとって、天狗になる原因どころかセキュリティホールになりうる」
というものです。


あなたがそこそこのブログを運営しているとします。毎日努力してネットの海から採取した旬で新鮮なネタを調理して出すあなたのブログははてなブックマークでも度々ホッテントリになり、注目の的。アンテナ被登録数は50を超え、アクセス数はもうすぐ20万を突破しそうです。


さて、ここまでは全く問題ありません。しかし、ここでユリイカからの原稿依頼を期待しているあなた、思いを馳せてください。あなたのエントリを毎日ブックマークしているカリスマブックマーカーたち、村長や女学級委員たちのうち誰があなたが本当に困ったときに助けてくれるのでしょうか。自分の身になって考えて見てください。ネットでの繋がりなんて本当に薄いもんです。彼らは祭り上げるだけ祭り上げといてあとは知らん振りです。やはり、頼りになるのは最終的には自分だけです。
オフ会で会ったとしてもそれは変わりません。私なんかもオフ会でカリスマ的な方たちにお会いしてきゅんきゅん言ってるんですけど、そこで絶対に勘違いしないでください。偉いのはカリスマたちであってあなたは全く偉くありませんし、カリスマに会う前から経験値を1も積み上げていません。王様か教会の神父様に聞いてみてもそう応えると思います。また、ブログというのは実社会と比べてそういったカリスマを生みやすく、カリスマとの位置も近いわけです。
そして、最大の問題は俺は凄いから、こういう扱いをされてもいいはずだという勘違いですね。
俺が開くオフ会だから何十人も参加希望が集まって当然だとか、俺のエントリだからはてブで30ユーザーブックマークついて当然だとか知らず知らずのうちに考えていませんか。自分の期待している扱いと本当の扱いが違うというのに人はイラつきます。こう扱って欲しい!と表明することもあるんですが、大抵、そういったものは醜い。
これらの考えは天狗になっている以外の何者でもありません。そして、恐ろしいことにそういった天狗ブロガーの心性は読んでいる人には手に取るようにわかりますし、読んでいる人間からするととても不快なものです。そして読み手を不快にさせるブログというのはセキュリティホールになりうる(もちろん、人の感情を喚起する文章はいい文章だというのは言うまでもないことではありますが)。


だから、もう私たちはブクマが1つ増えるたびに「ありがとうございます!」とディスプレイに向ってお礼を言うようにしましょう。そしてオフ会では隅っこの方で目立たないようにひっそりしていましょう。常に、謙虚に。感謝を忘れずに。