古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

非モテ女子を求めて(東方見聞録こと世界の記述)

非モテ界隈で割と盛り上がっている女性非モテ不可視問題。
とりあえず女性非モテという言い方は言いにくいので、このエントリでは女性の非モテの事を非モテ女子ということにします。で、ここで仮に非モテを話題にする女性ブロガーを非モテ女子*1と呼ぶことにすると、非モテ女子は次の4つに分類できるのではないのでしょうか。


1:寛容非モテ女子(普通人だけどD-1層*2の文化に寛容。)
2:エリート非モテ女子(院卒だとか、フェミニズムだとか、社会学だとか…)
3:非モテ腐女子(腐女子=オタク化したために、オタク文化ひいては(オタクの)非モテについて言及する)
4:趣味系非モテ女子(趣味に嵌りすぎて非モテ女子化)


実は昨日の続きでした。
http://d.hatena.ne.jp/republic1963/20061023#p2


さて…、ここで問題がいくつかあります。


上の1、2、3に関してですが、「非モテの当事者であるか否か?」という皆様の大好きな例の問題です。
つまり、「別に彼氏いてもいなくても非モテについて言及できる」という。


そして、このはてな村の問題。どういう訳かはてな村で一番ちやほやされる非モテ女子というのは明らかに2のエリート非モテです。はてな村の住人達は結局フェミとか宮台うんたらかんたらとか言う非モテ女子が大好きです*3。順番をつけるとちやほやされやすい順に2>3>4>1ではないかと思われます*4。1なんてひょっとすると「これはひどい」=敵認定をされているかもしれません。
これがどういう理由からかというは正直いうとよくわからないですね。それこそ非モテブックマーカーの学歴だとかそういうのを調べるとすこし見えてくるかもしれないですが。これを解明された方はそれこそノーベル*5取れると思います。ただ、4の趣味系非モテ女子というのは一つ問題があります。それはいわゆる趣味系ブログの宿命としてよっぽどの才能がなければどうしても間口が狭くなってしまう事です。加野瀬さんがいうところの「メガネロック聴いてる女子のブログ」というのは結果どうしても論壇的なインパクトは薄くなってしまいます。


もう一つ問題を。それは男性の非モテというものがすでに商業化されているためです。「モテない男」だとか「Cな男」というのはそれこそ様々な作品に登場します。ポジティブに出てくるかネガティブに出てくるかはさておき。伊集院光のように童貞的であることを芸とする人間さえいます。このようにメディアに消費される非モテ男子というのはもちろんそれなりに腹の立つことではあるんだけど、ある種の「非モテ男子とはこういうものだ」というものを作り上げるのに一役買っているのではないのでしょうか。そして、それが非モテ男子の非モテ論議の間口を広げている。それに対して、女性のモテなさというのを取り上げた作品というのは男性のそれに比べれば少ないのではないのでしょうか*6。そして「非モテ女子とはこういうものだ」というものも人によってバラバラなのではないのでしょうか。だから結構な人数の非モテ女子の言う「非モテ」がひどく軽いものに思える事があります。


それにしても思います。実際のボリュームゾーンとしてはどう考えても1>4>3>2だと思うんですよ。リアルの世界でフェミニストで知的且つ非モテ的なメンタリティに同情的な方なんてそうそういないんだから*7。もともと少ないパイしかないところなんだから、それが出てこない事を嘆いていても仕方ないのではないのでしょうか。

*1:当事者性については問題としない

*2:私の造語。「童貞・非モテ層の総称。主に「消費ボリュームゾーンとしての童貞層」を指す。童貞・非モテ的なセンスを共有し、童貞的センスを持つ物を好んで購入する。」

*3:ちなみに私の場合ですが、はてな村の住人ではないなどと恥知らずな事を言うつもりはありませんが、偏差値23からのブロガーデビューのため、必ずしもここに当てはまらない事をご報告しておきます

*4:国際童貞研究所調べ。国際童貞研究所とは主席研究員である私の脳内に作られた国立研究所。妄想による一方的な主観を述べる

*5:文学賞狙いで。

*6:2ch喪女スレとかあるけど

*7:私はオフ会以外でそういう人に会った事がない