古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

SecondSummerOfLove'07

「'89-'94 The Second Summer of Love in Japan ?」 - 「文化系トークラジオ Life」まとめWiki - livedoor Wiki(ウィキ)大変面白く読みました。
ただ、残念なのは自分らぐらいの年になるともうセカンド・サマー・オブ・ラブ*1ってリアルタイムで体験しているものではないんです。マッドチェスター・レイブ・オン*2しているのはいつも脳内。だからここで語られていることも「なんとなく」しかわかりません。
確かに、

鈴木:ああ先輩でそういう人いたなあテクノの衝撃受けた人。YMO電気グルーブを部活に持ってきたとか。んで聞かされて、なんかよく分からないみたいな。
何の話をしたかったかっていうと、フェスティバルの話がさっきあって、一方で地方で夏休みを過ごすものになってお客さんも食い合いになってるんだけど、ある種、フジロック的なものに関する輝きをずっと追い求めてるひともいるじゃないですか。僕、簡単に言っちゃうと、テクノとロックが好きでフジロック皆勤賞みたいな人が90年代にはすごい嫌いで。最近は大人になったけど、一番90年代に話が合わなかった。いまだにそういう人がいるんだよね。

佐々木:えーっと、この話はどういう話かなー?(笑)
まあでも僕も、フジロック一度も行ったことがない。はっきり言えるのは、こっち側はマイノリティだってことですよw
それを抑えつつ、セカンド・サマー・オブ・ラブにやられちゃった人が、結構もう年なのに、フジロックに行ったりしてるでしょ。

(中略)

長谷川:僕とか津田さんとか、フジロックのファースト・サマー・オブ・ラブ的なヒッピーっぽさにはすごい違和感を感じる。


というのは言われると凄くよくわかる。あ〜いるいる、って感じで。確かにフジロックの中ではファースト・サマー・オブ・ラブ*3の残党みたいなのが結構なボリュームでいます。いますっつうか、運営会社自体が・・・あわわわ・・・!。でも多分フジロックで今一番メインなのがそんなこと全く考えもせずにカップルおしゃれな格好で「フジロックサイコーです!」とかwowwowにインタビューされちゃってるような人達。自分はそういうのこそ殴り殺されればいいと思うんですが。わかんないけど、ファースト・サマー・オブ・ラブの人たちの考え*4の思想なんてあんまり届いてないと思いますよ。多分、あれじゃないか、アヴァロンコート*5の半径100mぐらいにしか届いていないんじゃないか。


話がずれました。んで、自分がセカンド・サマー・・オブ・ラブの思想を正しく理解しているかというと、これがはなはだ怪しいです。もうセカンド・サマー・オブ・ラブって歴史上の出来事としてでしか認識できません。
イメージとしては、映画「24Hour Party People」のハシエンダの強烈なカクテル光線とDJ/バンド達で「俺らは新しい事やってるんだ!」、そしてハシエンダで「必要なのはクリエイターでも、音楽でもない。媒介なんだ〜!」って感じ。
要するにもう肯定的な部分だけを取り出されてそれに憧れているという。
自分が例えばクソタイだとか言ってたり、ブログやってたり、ネットラジオとかやりたいとかいってやってるのって考えてみるとこのセカンド・サマー・オブ・ラブでのトニー・ウィルソンが神話化されているものを勘違いしたものにインスパイアされています*6
でも自分としてはそれでもまぁいいんじゃないかと思います。もちろん、勘違いをするのと謙虚に人の話を聞くのとは全く話が違ってくるわけですが、結局、勘違いというかマッドチェスターについての正しい解釈というのはその人のスタンスによってブレてくるわけですから。焦点となるのは何を感じて、どう行動するか(行動しない、という選択肢もあり)。たとえ、勘違いでも、結果作られたものがどれほどしょぼいものであってもそれに萎縮する事はないはずです。何かをはじめる原動力にさえなれば。

「ほら、みんなDJに拍手したでしょ?ミュージシャンでも、クリエイターにも音楽にでもなく、媒介に。これなんだよ。レイブカルチャーが誕生し、黒人だけでなく白人も踊りだした。マッドチェスターにようこそ」
(映画、「24HourPartyPeople」でのトニー・ウィルソンのセリフ)

*1:参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%96

*2:スーパーロボ合体時の掛け声みたいなもんだと思っていただきたい。

*3:60年代のヒッピームーブメント

*4:日高の考えも当然含む

*5:苗場一「お香くさい」ところ

*6:トニー・ウィルソンがずっとサラリーマンとレーベルオーナーの2足のわらじをはき続けた事にも注目