古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

オールドタイプD.T.、ニュータイプD.T.

http://d.hatena.ne.jp/republic1963/20070409#p2
の続き。
引用元のエントリでも書いたんですが、自分はABCクラスと趣味というのは密接な関係があると思っています。
つまり、一番わかりやすい例で言えば、
Aクラスはスポーツやメジャーなマンガ、CD
を愛好し、
CクラスはAMラジオやアニメ
を愛好する、
といういつものやつです。


確かにコメント欄でも話が出ているようにもちろん趣味自体ががない人というのもCクラスにはいるわけですけど、Cクラスで趣味っていうとまぁ大体その辺ですよね、という。2次元美少女かTBSラジオの深夜帯かどっちかですよね、つう。そして、そこには自動的に「オタク趣味*1だからCクラスになった」のか「Cクラスだからオタク趣味になった」のかどちらかという問題が立ち上がってくるわけですが。
これは本当に難しくて、どちらがどうとは完全に言い切れません*2。ただ、一つだけいえるのはどちらにしても趣味が自分のアイデンティティに非常に密接に関連しているということです。
端的に言えば、Aクラスの人たちに対して「俺らはもっとアーティスト性に優れた奴を知ってるんだぜ!」というお決まりの優越感ゲーム。そこでの中二病を元にした優越感ゲームだけでスクールカーストのジャングルを乗り切っていこうとするCクラスの冒険者達の生き様を私は全力で肯定していきたいと思います。いくらフルメタル・パニック!*3今の私達からみて大した事ないライトノベルであっても、イタくても、それはまぁしょうがない。そういったCクラス冒険者達の歩みをを今の20代の地平から「バッカで〜」と別の優越感ゲームのダシに使うというのはあまり感心しません(もっとも、いつまでもバンプオブチキン優越感ゲームでいいのか、という問題は慎重に吟味されるべきではありますが。)。それができるのはその人本人しかいないのではないか。それはもう本人が実家の本棚でたまたま発見して全力で赤面していれば済む話だと思っています。
それが自分たちのような古いD.T.の価値観です。


ところが、最近の童貞はどうもそうでもないらしい。
http://www.nextftp.com/140014daiquiri/html_side/hpfiles/otaken/case11_1.htm
シロクマさんのところのこのレポートに非常に端的に現れていますが、今のD.T.というのは自分たちのCクラス的な趣味にあまり卑屈なところがありません。これはたまにオフ会系の集まりで若い人にあって話したりするとよく感じるところでもあります。
恐らく、それはAクラスの人であってもアニメぐらいは見るだろうし、ゲームぐらいはするだろう、というところから来ているのであろう事は想定されます。もちろん、Aクラスにとってのゲームがドラクエ、ウイイレであり、Cクラスにとってのゲームがシヴィライゼーション4であり、趣味がおなじであってもAクラスとCクラスとでは全く消費の仕方が違うというのは指摘しておかなければならないのですが、それでも完璧な断絶ではないというのは大変大きな希望であると言えるような気がしています。
んで、アニメみたいなC濃度が高い趣味においてもこういった度合いが高まってきたのって多分、エヴァンゲリオンの功績ですよね、という雑感。今はまだあまり言われない事ですが、この功績はそのうちもっと大きく取り扱われるような気がしています。
ニュータイプがメインストリームに上がってくる時、どうなるかはわかりません。だけれども私は時々、彼らのことが羨ましく思えることがあります。ただ、できればもっといろいろ教えて欲しい、ニュータイプの皆さんが何を考えているのかを、最後のオールドタイプに。

*1:代入可。

*2:ここの部分に関してはまた今度取り上げたいと思います

*3:バンプオブチキンとかで代入可能