文化系トークラジオLifeについて その2
文化系トークラジオLifeについての話からはじめてみます。とりあえずイラスト・ロゴが浅野いにおっていう完璧なチョイスに脱帽。前に少し取り上げた後、ポッドキャスト*1聞いてみたり公式ブログを読んだりしています。
私はこのラジオを作ってる人たちは信用してよいと思いました。
それはつまり、視点が私達の方を向いているという事です。これはメジャーなマスメディアではありそうでなかなかありません。私たちの世代(1980年前後生まれ)っていうのは何かって言うとすぐオタクとかニートとか引きこもりとかって罵倒されてた世代ですから。それでしかも就職先はないわ、本来老人達が払うべきコストを払わされているわで・・・といういつものアングル。
というのはもちろんあるんですが、もう少し個人的な理由を書きます。番外編のポッドキャストを聴いたんですが、そこで触れられていたのが、前にも取り上げたSecond Summer Of Loveの回でした。んで、これからはリスナーの時代だというストーンローゼスのジョン・スクワイヤの言葉でした*2。しかも、その言葉が「自分の指針だった」なんていう人が作るラジオなんて私は信用しないわけないし応援しないわけないんだけど、Second Summer Of Loveのアティチュードの中でも一番好きなのの一つがこのリスナーこそが主役だというものです。たとえマッドチェスターが終わろうが、Second Summer Of Loveが終わろうが、音楽はリスナーのものだというアティチュードだけは全く正しいと思います。だからこそ、私は音楽それ自体はクリエイターによって作られるが、それをどう解釈するかは我々の手によるものだと思っています。
もう一つの信用してよい理由。
体育会系に対する「文化系」。サッカー部やテニス部じゃなくて、放送部、天文部、漫画研究会、落語研究会、クイズ研究会など(このうち2つは僕自身が実際に中学と高校で実際に入ってたんだけど。大人になってからも合コンなんかで「部活、何だった?」なんて話題になるといたたまれなくてねえ。さりげなくトイレに立ってみたり。文化部でも軽音楽部とかはまだいいと思うけど、楽器すら弾けないとなると...)、まあとにかくモテるにはかなり致命的な文化部に所属していた人間の劣等感と、小さな自尊心をこめて「文化系トークラジオ」と名づけた次第です。
http://www.tbsradio.jp/life/20070331life/
こういうことが私は言いたかったんです(ずっと言ってるけど)!。もちろん文化系でもモテモテっていう人はいるけれど、そういうのではなくて、体育会系に対する文化系。あんまりモテなかったり人にアピールできない部活に属する人たちの総称としての文化系。ブログ(特にはてな)に吹き溜ってる人たちの総称としての文化系。少し前に書いた文化系ニートっていうのもこのことが言いたかったんです*3。文化系っていう言葉にこめられた自虐と自尊心!やはり私は難しい事は皆さんが考えている以上に知らないし、わからないんですが、基本的に好感をもったり関わりたいと思うのはこの手の文化系の人間で、自分自身が文化系である事はもちろんですが、文化系のためのブログをやっていきたいこの基本線は継続していきたいと思います。そして、似たような事を考えている方がいることが嬉しいと思います(←りぱぶりっくさんのいつもの天狗トーク)。
なんつったらいいんだろう。文化系って、ものを作ったりする事とか、ブログを書いたりする事とかとも繋がってくると思うんですよ。現状、失われた世代で文化系な我々の世代のもやもや感の吐き出し口がいわゆる左翼リベラルの運動的な形をとらざるを得ないというのが少しもの寂しいです。ポッドキャストでも少し触れられていたけれど*4、結局、ロストジェネレーションにしても非モテにしても文化系にしても、その叫びのその先に用意されている言葉が「一緒に安倍政権を打倒しよう!」だという2007年の日本国でございます。んなことしたくねぇよ!!!RADWIMPSは嫌いだけどな!
もっと他の、自分たちの個人的な問題を解決するような、そういう可能性がブログなりにはあると思うんだけどなぁ・・・。
まぁーアヴァロンコートでお香ばっかりやってる奴らとかカップルでピザオブデスTシャツ着てる奴らには全然わかんねぇ話だと思うけど!