古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

ナポレオン・ヒル読んだ

いろいろあって*1、いわゆる自己啓発の元祖みたいな本であるところのナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」を読みました。



いろんな意味ですごい。


これを読むと、いかに「ライフハック」なり「Web色紙」的な存在の元祖かということがよくお分かりになるかと思います。つうか「素晴らしい人々」とか「体育会系思考」みたいなものにすごい近いと思いました*2
600ページ近くあるんだけど、ほとんどひとつの事しか言っていなくて、ようするに、
・ネガティブシンキングするな、ポジティブシンキングしろ
ということが言いたいらしい。
この世界観で言うと、どんな不幸も、病気も、困難も結局は意志の問題だ、ということになります。
自分の意思さえあればなんだってできるという考えです。
自分の可能性は(マジな意味で)無限大だ(そして自己責任だ)という意見はある程度の納得感はあります。
ただ、自分の願望をずーっと願い続けろって要するに自分で自分の事を洗脳しろって言ってるんじゃないの、とは思いますが。
この「自分の意思万能」の考えをものすごく極端にした感じというのは結構面白い。
なぜって、今の世の中一般って運命論の人が多数いるじゃないですか。


「いい大学入れるかは運命」
「まともな仕事ができるかどうかは運命」
「モテるかモテないかは運命」


運命というか、生まれた時に決まっている。
こういう言い方をする人は賢明なる読者諸賢の半径一クリック内にも多数いるかと思います。
というか、むしろ運命論は90年代からゼロ年代(笑)にかけてのサブカルチャーの一つの特徴でもあったでしょう。
オウム事件やら、阪神大震災あたりの話を想定する方もいらっしゃるかと思います。
何が言いたいかってナポレオン・ヒル的な極端な「自分の意思万能論」を振りかざしてライフハックしていく一方で、もう一方の層は極端な運命論によって何もする気をなくしていく。この差は何なんだろうかと思います。
まぁとはいっても私はナポレオン・ヒルよりナポレオン・ダイナマイトなんですけどね。

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*1:「いろいろ」の中身は近いうちにお知らせできると思います

*2:ただ、読んでて思ったのはたぶんナポレオン・ヒルの直接のネタ元はピューリタニズムとかじゃないかと思ったり