古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

フジロックフェスティバルに参加した後で聴くべき6枚

今年もフジロックが終わりました。
最終日のメンツに関して色々言われていたし、それは総じて正しいと思うのですが、それでもやはり参加してみると物凄く楽しかったです。フジロックで何が楽しいかっていうと多分もち豚食べながらまっ昼間から酒飲んでだらだらする事だと思うのですが、はっと目が覚めるようなライブを聴いた時だと思います。特に何の予備知識もない中で聞いたライブが最高だったらこれはもう最高の気分です。
よくフジロックは「この感動を日常に持ち帰ろう」とか言われます。私はフジロックの持つ、ある種左翼的であったり、うすら甘いNPO的価値観を持ち帰る必要は一切ないと思いますが、フジロックで感じた音楽は日常に持ち帰るべきだと思います。
前置きが長くなりました。というわけで、
Fuji Rock Festival'08のライブで聴いた後、CDで聴きたいアルバム6枚」です。


ルール
・私(republic1963)が今年のフジロックでライブに参加したアーティストであること
・ライブアルバムは可だがベストアルバムは不可

そして、
彼女の設定は

アニメ知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、ジブリ劇場用アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。嘘!*1
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
なお、順番は便宜上つけたものなので、私の中の順位とは必ずしも一致しません。

Loveless: Expanded Remastered Edition

Loveless: Expanded Remastered Edition


まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「マイブラ以前」を濃縮しきっていて、「マイブラ以後」を決定づけたという点では…(いい加減にしろ)
というコピペ改変はさておき、実は私、事前にこのアルバムを聴いてよくわかんなかったんです。某マイミクたちが大絶賛してるわけですよ。で、内心そうかなーなんて思いながら聴いていたんですが、今年のフジロックのベストアクトはマイブラ以外あり得ないと言いきってしまってもいいぐらい、とんでもないライブでした。ボーカルははっきり言って何言ってるんだが全くわかんなかったけど、フィードバックギターがあり得ないぐらいでとんでもないライブでした。
で、改めて聞くとこれはもう私の不明を恥じいるしかないぐらい最強でした。
「SOON」聴いて死んどけ。

LIVE IN JAPAN

LIVE IN JAPAN


今年のPrimal Scream(一日目。二日目は仕事で見れませんでした)を聴いた人にこそ聴いてほしい一枚。このアルバム中に漲るある種の殺気や狂気みたいなものは今年のライブでは感じられませんでした。それが良いことなのか悪いことなのかは正直わからないのだけれど、それがPrimal Screamの今のモードであるならそれはそれでありだと思います。「Swatica eyes」とかでは盛り上がるわけだし。

Inspiration is DEAD

Inspiration is DEAD


凛として時雨はイタい。それは多分Art School的イタさだと思うのだけれど、まぁ「病んでいるワタシ」アピールが物凄いわけです。ただ、それで「リストカッター、乙」と切って捨てられないだけのライブの爆発力があると思います。2日目ホワイトステージのトップバッターで出てきた彼らのライブはとてつもなく痛かった。それは刃で切り刻まれるような痛さであると思います。

  • Feeder「Comfort in Sound」

Comfort in Sound

Comfort in Sound


今年Feederは素晴らしかった。毎回凄いんだけど。
Feederには激しいギターリフの中にせつないメロディがあります。静かに聴きほれる曲の次には全員でモッシュピットの中に突撃するような曲がある。マイブラのすごさは圧倒的に正体不明な凄さなんだけど、Feederの凄さは理解できる凄さです。だけどその理解できる凄さのなんと素晴らしいことか。今年のフジでベースのタカ・ヒロセは「日本にフジロックがあることを誇りに思え、スマッシュの社長も偉いけれども、一番偉いのはお前らだ」と言っていました。私はそんなタカ・ヒロセが同じ岐阜出身であることをとても誇らしく思います。

ASPARAGUS LIVE

ASPARAGUS LIVE


いわゆるポップロック的なバンドなんだけど、音がとにかくカッコ良くて、100メートルを全速力で走るような疾走感が聴いてて気持ち良いです。
今まで私はあまりこの手のバンドは好きではなかったんですが、2日目のホワイトで見て初めてかっこいいと思いました。

Empire

Empire


KASABIANはファーストアルバムで終わったと思ってる人は結構多いかもしれません。私も少しそう思っていたし、なにより、数年前のサマソニで見た時にはそう思わざるを得ませんでした。だけど、ライブは素晴らしかった。メロディにしても演奏にしても良いのですが、どちらかと言えば線の細い印象があったボーカルがめちゃめちゃ成長していました。その状態で改めてこのアルバムを聴くとやはりかっちょいいなと思います。「Stuntman」なんて最高(なのにフジでの反応はいまいち)だと思います。今年中に出るというサードアルバムも期待していいのではないでしょうか。

*1:私はこのフレーズが好きすぎる!