古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

I DON'T KNOW

(注:あまり面白いことは書いていません)
のりP容疑者・お塩大先生逮捕でドラッグとクラブカルチャーがらみで、やっぱりはてな界隈で議論が起こっているみたいですね。
↓この辺
http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20090807
http://d.hatena.ne.jp/inumash/20090812/p1
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20090810
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20090812/p1

ドラッグをやってはいけない最大の理由は、もちろんやりすぎると健康を害するからだけど、それ以上にドラッグが高額であり、経済的に破綻し、購入する金ほしさに犯罪を犯す可能性がかなり高いこととがある。さらに、その販売収益の大部分がのりP容疑者の弟さんが属する組織に還元されるからである。なぜ「のりP容疑者の弟さんが属する組織」に利益が還元されるかというと、ドラッグが法律で禁止されているからだ。ドラッグ合法化論がそれなりに説得力があるのは合法化することによって「のりP容疑者の弟さんが属する組織」に金が流れることを防ぐことができる一方で、ドラッグ自体の価格も下げることができ、ドラッグ購入費用によって生活が破たんすることがなくなるであろう、と想定されるからだ。


ただし、これらのドラッグ合法化論は大前提として自分で自分のドラッグ使用量をコントロールできるものとしている。つまり、オーバードーズして死んだりしない程度にみんな使うだろう、という考え。で、この前提はかなり怪しいのではないだろうかと自分は考えている。酒や煙草を見てればやりすぎて身を持ち崩す人間が出てくるだろうということは想像に難くない。


一方で、純粋に音楽が好きでドラッグと一緒にするなというのにも首を捻りたくなる。いや、そう言いたい気持ちはものすごくよくわかるし、私も今後の人生においてEをキメるつもりはないんだけど。だけど、「俺たちは純粋に音楽を愛してるんだ!」って言われても、「違うでしょ〜」と思ってしまう。だって、挙動がおかしい人とか「お香臭い」人がいるのもクラブにおける一面の事実なわけだし、ロキノンでのボビー・ギレスピーあたりが「ドラッグをキメて云々」とか言ってインタビュアーには流されている/一緒にゲラゲラ笑ってるわけだし(そういや、ロキノン編集長の山崎はクスリで一度逮捕されてたんでは?)。ロックにしろ、テクノにしろドラッグと全く無縁でクリーンにやってきたなんて言っても事実ではないし、だれも信じないだろう。


つまり、自分としてはドラッグは違法ということにしておいた方がいいと思っているのだけど、その一方で、クラブカルチャーなり音楽とドラッグは単純に切り分けられるものでもないってことでどういう態度をとればいいのかわからんわけで。正直、クラブカルチャーなんてアグネス・チャンが「Agehaの中で、Yellowの中で、子供たちは虐待されている、搾取されている」なんて言い出しても、なんとも否定できない程度には後ろめたい存在ではある。
要するにドラッグが違法だとして、それに法令順守をどの程度求めるのかという話に結局行き着くんではないだろうか。