古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

残念なファン

口コミという言葉があり、その多くはプラスの口コミ効果について考えている場合が多い(○○のおかげでバカ売れ!とか)のだが、口コミによって売れなくなる「負の口コミ効果」も存在する。
ある商品に対してのネガティブキャンペーンなどはその典型だが、その中でも「残念なファン」による負の口コミ効果は最も警戒すべきものだと思う。

「残念なファン」の例
・「佐藤藍子です。昔から○○が好きでした。」
・「矢口真理です。子供の頃から○○が大好きで、一日中○○して過ごす日も多々あります。かなりマニアックな△△も好きで、特に好きな△△は××(超メジャー)です。」
・関係ないBという自分のしたい主張をするために(意図的に)Aを持ち出しごっちゃにする
・自分の感覚を「みんな」の総意であるかのように主張する
大カトー*1(どんな内容であっても結論は自分の主義主張)


「残念なファン」にはこれらのひとつもしくは、複数が当てはまるのだが、ポイントはこうした「残念なファン」に「無駄な行動力」がプラスされる事で残念度が加速度的に増す、ということだ。ただし、これまでは行動に移すリスクはかなり高かったし、実際に「残念なファン」が直接行動とったとして、それらはあくまでもクリエイターなり政治家、マスコミ等と一対一でのコミュニケーションとなる。つまりクリエイターなりが「ご意見拝聴いたしました」といえば終わっていたのだ。しかし、近年twitter等の普及によって、クリエイターや政治家、マスコミ等に直接、カジュアルに苦情等を言う事ができる。「公式アカウント」にRTすれば終わりなのだ。しかもそれらは全世界に公開されてしまう。
結果どうなるかというと、周辺の人たちは「なんかこの辺めんどくさそうだなぁ」と思い、そもそもプラスでもマイナスでもない○○への評価がマイナスへと修正され、「残念なファン」がそれに対する愛情や「正義」を振りかざせば振りかざすほど周りの○○へ評価は下がっていくことになる。しかも「残念なファン」は100%善意でやっているために○○側の人は「残念なファン」を批判できないし、排除できない。
一体、どうすればいいんだろうか。
唯一の方法、それはスルー力を発揮する事なのではないだろうか。
「ご意見拝聴いたしました」とは一種のスルー力である。
つまりそれは、twitterあろうと、はてなであろうと必要とされるスキルは同じ、という事になるのではないだろうか。

*1:何の演説でも必ず「ともあれ、私はカルタゴは滅ぼされるべきであると思う」を付け加えたという故事より