童貞騎士と名誉女性戦略の失敗
- 童貞騎士とは何か
最近「女性を尊重しているのに女性からモテない」的な話が何度目かのブームを迎えているようだ。
自分としてはこれはフェミニズムとか学校教育といったそこまで大きな話ではなく、基本的に童貞騎士問題のように思える。恐らく、ここで登場する人たちは「女性に裏切られた」「女はやっぱりクズばっか」という情念をもつ童貞暗黒騎士(ダークナイト。成宮寛貴ではない。)ではないだろうか*1。
童貞暗黒騎士とは、童貞騎士が転生した存在である。
その前に童貞騎士とはなにか。
- 名誉女性という戦略
名誉女性とはなにか。それは「女性に対して理解があるように振る舞うことで女性からの評価を上げようとする」戦略の事を指す。
例えば、テレビのおネェタレントやリベラル派の論客、サブカルジゴロなどがその最たるものなのだが、
その昔、あなたの周りにもいなかっただろうか。
男で少女マンガ読んでるとか、女性誌読んでるとかわざわざ言ってる人間が*2。
彼らが取っているのが、名誉女性戦略である。
こうして並べてみると、童貞騎士と名誉女性というのは非常に親和性が高い。
「女性に対して優しい」のと「女性に対して理解がある(かのように振る舞う)」ことは同時採用可能な戦略であり、かつ親和性が高い。
だが、ここで問題になるのが、当たり前だが、名誉女性戦略を採用したとしても評価される人間とされない人間がいる、という事実である。
この事実は、童貞騎士を女性すべてを憎む童貞暗黒騎士に転生させるのに十分なほど残酷だ。
つまり、フェミニズムや学校教育を信じていたのに裏切られたことなどではなく、
「極めて身近に上手くいってるやつがいるのに自分が上手くいかない」
「(DQNカップルのような人たちではない)知的な女性であってもホイホイ名誉女性と付き合ってる」
ことが童貞騎士を暗黒面に堕とすのではないだろうか。
学校教育を改めることなどできない。ましてや、全ての童貞騎士を「モテ」ることで救済することなど不可能である。
では、どのように彼らを軟着陸させるべきなのか。それこそが必要なのではないだろうか。
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