婚活の必勝法試論
はじめに
この原稿は、いろいろあって出すアテがなくなった企画の考え方のエッセンスである。
いわばボツ原稿の断片のようなものだが、個人的な事情もあり、メモとして残しておこうと思う。
婚活市場の構造
婚活をしているとよくあるのは、お見合いパーティで昨日、会った女性と今日、ネット婚活で再会する事だ。当然、メールを送っても反応はない。
特に、地方で婚活をしているとよくおこる。
これはどういう事なのだろうか。
話をおもいっきり簡単にするために、私の故郷、地獄こと岐阜の婚活市場について考えてみよう。
岐阜在住の婚活に対してアクティブに活動している婚活人口が100人だとする。
男女は50人ずつだ。この50人のうち、25人がお見合いパーティに参加、残りの25人がネット婚活に登録しているとする。それぞれ25人中、10人がお見合いパーティとネット婚活の両方に登録している。冒頭の女性はこの10人にあたるわけだ。
で、100人のほとんどが数か月から1年程度で「婚活に成功する」か「婚活を諦める」のどちらかで人が入れ替わる。
このうち50人にアクセスするのと、25人にしかアクセスしないのとでは、どちらが婚活成功の確率が高いだろうか。言うまでもなく、50人にアクセスする場合だろう。
つまり、婚活ビジネスの本質はデータベースを提供することなのだ。
恐らく、ここを多くの人が誤解している。
「自己の市場価値を上げ続ければいつかその市場価値に見合った相手とマッチングできる」というのは幻想にすぎず、「いかに効率的に婚活市場にアクセスし、多くのお相手と会うか」が婚活をする人にとってもっとも重要なことになる。
婚活市場へのアクセス方法
ところで、岐阜で婚活している異性全員にアクセスするには最低条件としてお見合いパーティとネット婚活、両方のサービスに登録する必要がある。
もちろん、ネット婚活や、お見合いパーティも多くのサービスがある。
岐阜の婚活市場のネット婚活利用者のうち、10人がエキサイト、10人がヤフー、5人がマッチドットコムといった具合に。
ということは、なるべく多くのサービスを並行して利用した方が良いという結論になる。
だが、並行利用といっても、お相手とやり取りしたり面接をセッティングしたりするコストを勘案すると限界があり、自分の体感値になるが、婚活で並行して使えるのは2~3サービス、それも別々のサービス形態だろう。
つまり、ネット婚活で1つ、お見合いパーティで1つ、結婚相談所で1つの計3つといった具合だ。それ以上になるととてもじゃないが手間がかかりすぎてしまうのだ。
結論:婚活の必勝法
結論に近づいてきた。
各々のサービスに登録している人数が限られている以上、そのもっとも効率的な使い方は、
1:入会後、短期間のうちになるべく多くの異性に連絡を取る
2:うまくいかなければ退会し、別のサービスを使う
3:データベースが入れ替わったころに再登録する*1
という事になる。お見合いパーティのように飛び入り参加の割合が高いサービスもあるが、基本は変わらないのと、飛び入り参加の割合が高いサービスほど婚活への本気度が下がる傾向にあるところは見逃せないところだ。
身も蓋もないが、恐らく「短期・分散投資」が婚活の必勝法の骨格だ。
そして、これは「長期・集中投資」を基本とする婚活サービス提供側の利益と真っ向から対立することになる。
*1:再登録は必ずしもやる必要はない。以前使ったサービスが気に入っている時のみ