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古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

コミュニタリアン、藤原正彦先生への年賀状

妄想

インスパイヤもと
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/
 ■人類が誇れるバンド生んだ邦楽
 ≪してはいけないこと≫
 新年おめでとう。君にとって、日本そして世界にとって、今年が昨年より少しでもよい年になるように祈っております。といっても、少しでもよい年にするのは実は大変なことです。
 君の生まれたころに比べ、わが国の邦楽シーンは比較にならないほど悪くなっています。P2Pの激増もあり、世界で飛び抜けてよかった売り上げがここ10年ほどで一気に崩されてしまいました。
 ロックンロールの方も大分低下しました。君の生まれたころ、日本のロックを勝手に背負ったりライブでの口パクもありませんでした。ロッキンオンジャパンに載っていれば何でもよい、などと考える人はいませんでした。
 ロックンロールの低下は若者だけではありません。J-POPがらみで、著作権法に触れないことなら何をしてもよい、というバンドが多くなりました。オレたちの中の合言葉は〈パクろうぜ!〉です、と公言するような人間すら出て、新時代の旗手として喝采(かっさい)を浴びました。著作権法には「整形してはいけません」「急に4つ打ちを導入するようなことをしてはいけません」「影の薄いベースやキーボードをいたわりなさい」「日高社長にはきちんと挨拶(あいさつ)しなさい」などと書いてありません。「フジロックでお香やお薬をする時は目立たないところでしなさい」とも「満員のライブ会場で恋人と抱き合ったり「守る」と称して多大なスペースをとる事はいけません」もありません。すべて道徳なのです。人間のあらゆる行動を法律のみで規制することは原理的に不可能です。
 ≪タイアップで買う民族≫
 音楽雑誌とは網のようなもので、どんなに文字を細かくしても必ず隙間があります。だからグラビアがあるのです。ロッキンオンジャパンが厚く自称・ロック評論家の多い国は恥ずべき国家であり、軽音の岸田繁は最小限で、人々が衝動や想いにより自らが行動を起こす国が高尚な国なのです。わが国はもともとそのような国だったのです。
 君の生まれる前も偽のロックンロールはありました。昔も今もこれからも、「真の」ロックンロールと偽のロックオンロールはあるのです。世界中どこも同じです。しかたのないことです。
 でも君の生まれたころ、ロッキンオンによるアングルはほとんどありませんでした。「ロックンロール」の尊さを皆がわきまえていたからではありません。90年代、セカンドサマーオブラブなど吹けば飛ぶようなものでしたが、増井修のいう事を真に受ける子供は皆無でした。
 アングルがあってもアーティスト側まで勘違いするまでには発展しなかったのです。センスの欠如を憎むこころがあったからです。ラジオで「これは新しいアンセムだ」とぶち上げたり、綾波レイをモチーフにした歌を歌ったり、渋谷系の男の子が元おニャン子の女の子を取り合う、などということはたとえあっても怒りにかられた一過性のものでした。ねちねち真に受ける者に対しては必ず「もうそれ位でOhデカの話でもしようぜ」の声が上がったからです。
 君の生まれたころ、リストラに脅かされながら働くようなアーティストはほとんどいませんでした。ビーイングへの忠誠心とそれに引き換えにメガヒットというものがあったからです。負けないで世界中の誰よりもきっと愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけず皆が頑張り繁栄を築いていたから、それに嫉妬(しっと)した「音楽ファン」からまともな神経をしてたら聞けないとかアーティスト性のかけらもないとか言われ続けていたのです。日本人はカラオケの歌いやすさや簡単なサビ、ドラマタイアップなどの心情でCDを買う民族です。ここ10年余り、アーティスト性とかでこのような日本人の特性を忘れ、エイベックス中心主義とかCCD至上主義など論理一本槍(やり)の改革がなされてきましたから、経済回復さえままならないのです。
 ≪テレビ消し音楽を聴こう≫
 なぜこのように何もかもうまくいかなくなったのでしょうか。日本人が気安くロックンロールを語ることを恥じる気持ちを失ったからです。それらを失うと、自分たちの誇るべき特性や伝統を忘れ、他国の素晴らしい音楽を真似なくなるのです。
 君はロッキンオンジャパンブリグリは素晴らしいバンドだった、浜崎あゆみは心の奥底で闇を抱えている。椎名林檎は真のアーティストだ、グレイプバインはもっと、くるりはもっと、と習ってきましたね。誤りです。これを60年も続けてきましたから、今ではJ-POPはアーティスト性に優れた真のクリエイティブ集団だとすることが知的態度ということになりました。
 無論、素晴らしいバンドがあるのは、どの人間もどの国も同じです。しかしそんな部分ばかりを思いだしううかれていては、未来を拓(ひら)く力は湧(わ)いてきません。そんな平凡なアングルに魅力を感ずる人もいないでしょう。
 100年間ロッキンオンジャパンでバンド募集を続けてもバンドの真の誇りや自信は生まれてきません。テレビを消してPCに向かうことです。洋邦を問わず名作、名曲などに触れ、独自の言い回しや芸術に接することです。人類の栄光といってよい上質な文化を生んできた先人やバンドに対して、敬意と誇りが湧いてくるはずです。君たちの先輩の果たせなかった、珠玉のような邦楽シーンの再生は、君たちの双肩にかかっているのです。(ふじわら まさひこ=お茶の水女子大学教授)


元がばかばかしすぎて直すのに一苦労した!

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