古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

婚活で得している人、損している人

「ネット時代のクオリティーペーパー」ことサイゾーがまたいい感じに「キテる」感じの記事を書いている。

保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」

内容については「いつもの」なのでこれ以上書かないでおくが、今回クオリティーペーパーのやり玉に挙げられているのがサイバーエージェントサイバーエージェントといえばキラキラ女子が多数勤めているという素晴らしい会社だが、

 

「プロフィールをじっくり見ていくと、この会社の男子が、ほかの会社と違うことがわかります。とにかく女性に対する理想が高く、細かい。「おっとりしている人」「癒される人」「おしとやかでマメな女性」「自立していて、家事を完璧にこなす人」などなど……。」(記事より)

 

なんて感じでこの会社の独身男子の要求水準が高すぎ!みたいな話をねちっこく取り上げている。でも、ライター「芹沢芳子」氏のお怒りのところ申し訳ないのだが、彼らがこういう事を言うのって多分至極まっとうな事なんだと思う。

なぜって、彼らは「婚活」現象(恋愛・結婚の自由市場化)によって得している層なんだから。要するに需要が大きいんだから値段が高くなる=相手の要求水準が高くなるのは当たり前だ。実は「婚活」現象によって恋愛・結婚が難しくなったとやたら言われるようになるし、メディアに登場するのもそういうタイプの話ばかりだ。だが、それは婚活というコインの一面にすぎない。

では、「婚活で得をした層」というのは実際のところどんな人たちなんだろうか。

 

得している層

■一定規模以上の大企業の若手社員:

すでに書いたとおりだが、年収600万円以上、大手企業等の「優良物件」は実は恋愛・結婚が自由化されて逆に得をしている。つまり、我々の年収が大きく下がった結果、相対的に年収600万以上稼げるような彼らの希少価値は高いのでその分よりどりみどり。先に挙げたような「はてなやtwitterでそんなこと言ってたらフルボッコにされるぞ」みたいな事を言っていても引く手あまたなので全然構わないわけだ。実は、今回のような発言はサイバーエージェントの若手社員に限ったことではない。

専業主婦に、なりたい!? “フツウに幸せ”な結婚をしたいだけ、のあなたへ

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白河桃子「専業主婦に、なりたい!?」の独身男子座談会で語っている男性達もほぼ同じように「家事をこなしながら仕事も続けてほしい(ただし、我々よりはかさがないでほしい)」なんていう事を言っているわけで、 さらに問題なのはそれでも結婚できるってことなんだろうなと思う次第。

 

■そもそも結婚に興味のない人:

他の人たちがなかなか結婚しなくなったおかげで、「結婚しない」状態に対する世間の圧力は確実に弱まっている。そもそもが恋愛・結婚の自由化とは「結婚する時期の自由化」なんだから、そもそも「もう○歳だからそろそろ結婚を~」式の理屈が通用しないわけだから当たり前だ。その意味で、彼らも恋愛の自由化によって恩恵を被っている。

 

■専門的な趣味やこだわりのある人:

いわゆるオタクやサブカルなんて総称されていた人たちだが、彼らも若干恩恵を被っている。これはどちらかというと、自由化よりもネット婚活や婚活パーティの発達によって「同好の士」を見つけやすくなったという側面が大きい。

 

■離婚者:

離婚している人も婚活市場で得をした人間の一人だ。一点目としてネット婚活等の発達によって「同好の士」=同じ離婚経験者のパートナーが見つけやすくなったのが一つ。そしてもう一つは、逆説的だが、離婚したということは「結婚するに足りる魅力資産の持ち主」だという証明になることだ。転職活動と同じく、若い未経験者よりは歳はいっていても結婚経験者となるのはロジックとして理解できる。それが同じぐらいの年齢ならいわずもがなである。

 

得でも損でもない層

■「一定範囲内のみ」でモテる人 :

俗に言う、文化系ジゴロだとかサークルクラッシャーだとか、ナンパ師だとか言われている人たち。彼らは別に「婚活」現象によって不利益を被っているわけではなく、平常運転である。

 

■キャリア女子:

よくわかんないのでとりあえずここに入れておく。要研究。

 

損している層

 ■普通男子:

とりたてて特徴のない「普通男子」。普通の会社のサラリーマンで毎週ジャンプでワンピース読んで、PSPやってサッカー見てるような人たち。彼らは、恋愛・結婚の自由化によって少しだけ損している。それは「今までだったら結婚できていた人が結婚できなくなった」という意味で。今までだったら恋愛や結婚にそれほど意欲がなくとも、なんとなく彼女ができて結婚できていたが、今後は恐らくそうもいかないだろう。特に女性が少ない職場にいる普通男子は要注意だ。だが、普通の基準は移りゆくモノ。それが正解かどうかは誰にもわからない。

 

■普通女子:

実はこの層(多分、『steady.』の読者層とも被るだろう)が「婚活市場」において一番損をしている層である。婚活をしていて痛感したのはとにかくこの層の人たちは「よくわかんない」のだ。趣味が読書だというので話を聞くと全員が『重力ピエロ』読んでます、みたいな感じ。で、よくよく話を聞いてみると、結婚したいのかしたくないのかすら良くわからない。婚活してても不思議なくらい、この層の人たちはすぐ音信不通になった。このよくわからない感じは普通男子とも共通するが、普通女子の場合、より事態は深刻だ。なぜなら、子供や仕事など諸々の時間的な圧力が普通男子に比べてはるかに高いから。婚活に一番金を払っているのも彼女ら普通女子であることが推測されるが、恐らく今後一番不良債権化するだろう。

 

以上、ざっと挙げてみた。恐らく今後は、「婚活」成功組と失敗組の格差がより広がるだろう。結婚できる人間は何度でもできるが、結婚できない人間は一度もできない時代の到来。だが、「婚活」現象は元に戻ることは恐らくあり得ない。そして婚活の成功と失敗を分けるものは世間一般で考えられているような「モテ」的な要素ではおそらくなく(私が結婚できたのが多分その証拠だ)、「婚活」というシステムを知り、それに乗れるかどうかなのだと思う。

 

奇刊クリルタイ7.0

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