古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

品格なき「ハケンの品格」

「ハケンの品格」を見ました。まず、ドラマとしては非常に良く出来ているなと思いました。面白い。話が単純でわかりやすく、アングルが非常に見えやすいので夜仕事に疲れてみているとちょうどいいな、と思いました。演出も子ってていいなーと思ったらやはり製作は堤幸彦率いるオフィスクレッシェンド製作でした。
が、それはそれとして・・・こんな奴いるか!?いや、大泉洋もそうなんですが、篠原涼子。あんな派遣社員何処にいるんでしょうか。
私の会社の話をしましょう。というか600万ばばぁの話を。
うちの会社もご多分にもれず、いろいろな商品を取り扱っているのでその受発注なんかをDBでやっています。その作業は普通は我々営業が行います。が、あまりにもその量が多い時は派遣の方にお願いします。これはうちの会社では一般的な業務かつ、出来ないと仕事がまるで回りません。
我々のグループもご多分に漏れず、多大な業務を抱えたため、わがグループの派遣社員である所の600万ばばぁに以来をしました。すると、600万ばばぁが言うには「何でそんなことしないといけないのか。私の業務ではない」との事でした。彼女にそれをやるスキルはもちろんないんですけどね。何度も書きますが、この業務はわが社の大変一般的な業務であり、600万ばばぁは我々のグループの派遣社員。
600万ばばぁがわが社にやってきてもうすでに1年以上経っています。
600万ばばぁ氏の「業務」とはクノールのカップスープを飲むことです。

要するに言いたい事は、派遣だろうが正社員だろうが有能な人間は有能であり無能な人間はただひたすら無能であるという事です。

あ、あともう一つ。仕事中に大声でわめき散らすのも「業務」だわ。

20人の島、20人の本

前にもお伝えしたとおり、発想力トレーニング講座で同人誌を作りました。今回はその内容を少しご紹介します。

人が20人しかいない島。
そして、本も20冊、20種しかありません。
人々は、20冊の本を交換して、読んで、本について語り合って、また交換して、読んで、本について語り合って、また交換して、読んで、本について語り合って……。
繰り返し繰り返し、20種の本を読んでいます。
それ以外は、寝て食べてぼーっとして。
ネットもボーリング場もありません。
でも、20種の本は、20人の島民それぞれが厳選した、とても素晴らしい本ですから、何度読んでも新しい発見があり、何度読んでも新しい驚きがあり、何度読んでも新しい感動を味わえるのです。
20冊の本で充分な島。
それが、この島です。
この本は、21冊目の本。
島民と、島民に選ばれた本を紹介する本です。

こういう設定を元に、参加者みんなが1冊ずつ選んで書評を書きました。小説を選んだ人もいれば、実用書、写真集なんかを選んだ方もいて、とてもバラエティに富んでいて、選んだ人の思考の一端が垣間見えて楽しいです(マンガも付いてたりして・・・)。読んでみたいなぁと思ったのも何冊かありました。私はばるぼら著「教科書には載らないニッポンのインターネット歴史教科書」と取り上げました。翔泳社のNetTravellers200Xシリーズの一つです。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書


【名前とプロフィール】
republic1963
○○○○年*1岐阜県生まれ。某社にて営業やりながら、ブログとかインターネットラジオにてオタクとかサブカルとかD.T.とかそんなような話をしています。

【本のタイトル】
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(ばるぼら著/翔泳社
【本文】
 「無人島に何を持っていくか?」というのは難しい。いつもこの手の質問をされると何日も考え込んでしまいます。
 ちゅうことで、持っていくのなら単純に人を殴り殺せるぐらい分厚い本を持っていってだらだら読みたいと思います。で選んだこの本、分厚い。500ページ近くあります。しかも2段組+注釈つき。もっとも、人は殺せはしないでしょうが。
そんなにインクを費やしてこの本で一体何が語られているかというと、「インターネット/個人サイトの歴史」です。fj〜テキストサイト〜ブログまで年数にするとたった10年強ぐらいのあいだのインターネットの歴史。あまりにも多くのサイトとその管理者が現れては消えています。今のインターネットの世界を見てもわかるとおり、あまりにも多くのブロガーが、喧嘩(揉め事)が、論争が、作品があり、無限に広がる文字通り電子の海から語るに足るサイトを見つけ出した著者の力技にはただただ敬意を払いたいです。
 でも、この本の裏テーマは別にあるんではないのでしょうか、多分。それは表現するとは何かみたいな話。あるいはリアルとウェブの2足のわらじをいかに履くか。
 考えてみれば、インターネットってのは不思議な存在です。マンガだろうが、テキストだろうが。そりゃあ名の通った大先生の作品ではないけれども、すべて無料で手に入ります。でも無料だということは、それを作った人は一銭も儲からないということとイコールです。もちろん自費出版なり、何なりといった偉大な先人たちの足跡がある事は否定しません。でも、インターネット以後の一連の流れというのはクリエイティブのためのコストを下ようと働いており、個人的にはそれに無限の可能性を感じている一人です。いや、まじめな話。
「何の見返りもないのに人はなぜ表現しようとするか」「いかにしてウェブとリアルの活動を両立させるか」やはり本当にクリエイティブな人というのはほっといても何か作り始めるのでしょうか。
インターネットの先人達はどうしてサイトを始めたのか、そして今何をやっているのか、活動の場をリアルに移したのか、ブログやってるのか、他の何かを作り続けているのか。彼らが何を作って、そして(自称)ブロガー世代の私は何を作る事が出来るのか、たまにはネットを離れてそんな事を考えてみてもいいかもしれない。
 無人島でひとしきりぼーっとしたら、多分うだうだ始めているのでしょうから。

*1:一応伏字という事で