古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

風雲児たちワイド版買い始めちゃった・・・(汗)

一部読み終わった部分もあるんだけどな。面白い。歴史の面白さって、
1:魅力的な人物の物語の面白さ。
2:システム*1を知る面白さ。
をかなりうまくブレンドしてるってところなんだよね。一人一人を愛着一杯に語りながら歴史家*2としての俯瞰の視点を忘れてないっていうね・・・
でも、これ結構凄いことなんだよ。いわゆる歴史学の(特に最近のなんだが)2のシステムの解説に比重が置かれているわけ。特に通史の場合、どっちかっていうと人物をメインにすえた歴史はだせぇってことになってるわけ。その中心的なのが「アナール学派*3」なわけで。でもこれの問題点って読んでて大して面白くないってことなんだよね。だってほとんどの人間が歴史に興味を持つきっかけってたいてい人物からなんじゃないのかね。日本だったらコーエーのゲームとか大河ドラマとかだし、ヨーロッパでもカエサルとかの伝記がきっかけなんじゃないの*4?結構脱線しましたが、要は今の歴史学が失いつつある大局的な歴史観と一人一人の人物達の躍動が融合した通史っていうのを書いていて凄いなと。世の歴史家・歴史教師の方々も少しは見習いなさい、ということです。

*1:もう少し大局的に見た歴史の流れ、みたいな意味か。「歴史観」に似た感じ。これのかなり壮大に構築されたのがマルクス主義歴史観とかだったりする

*2:漫画家なんだけど・・・

*3:エロ用語ではない。フランスのブローデルっつー人が言い出した歴史観のこと。

*4:もっともヨーロッパで歴史学部はエリートが入るものらしい。情報源・私の大学での指導教授。えっつケミカル兄弟ってエリートなの(マンチェスター大、史学科卒)?