古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

サブカルはいつ死んだのか?

最近はてな界隈でも話題沸騰なオタクイズデッド話。
http://d.hatena.ne.jp/ADAKEN/20060525/1148484907
(こないだのエントリにトラックバック誠にありがとうございました。返事が遅れて本当に申し訳ありません。)


私は、イベントに残念ながら行っていないので、なんとも言えないので、言及しているブログなんかを見て思ったことを。

オタクは死んだって言うんだけど、そんなこと言ったらサブカルなんてとっくに死んでるじゃんと思う。
エヴァンゲリオンにしろなんにしろ、全部オタク界にあるものを「これも有り」っていっただけなんですよね。で、一方、サブカルが大好きな「ロックンロール」が90年代から00年代にかけて何を生み出したのかと聞かれると、はて?と思ってしまいます。
まあサブカルを敵だと決めたのは岡田さんその人なんだけど、岡田さんが作ったオタクVSサブカルという例の構図はかなり広く浸透してるんですよね。こないだも、2ちゃんの人=オタクがはてなはサブカルだってしていて笑ったんだけど、共同体としてのサブカルなんてとっくの昔に死んでますから。誰でもいいから教えてください、サブカルが今どれだけ共同体意識をもってるんでしょうか?サブカル主導の祭り(ムーブメント)っていつから行なわれていないんでしょうか?
じゃー今いるサブカルってなにやってるかっていうと、オタクをやっている。しかも、岡田斗司夫的に言うとかなりステージの低いオタクを。要するに、共同体としてサブカルはとっくの昔に終わっていて、いま行なわれているのはアイテム身に付け合戦だけだどいう。そしてそれは収集でありオタクだと。その証拠にサブカルに於いては○○したという行為ではなくて、「○○読んでる奴はサブカル」みたいな括りしかしないんだから。
だいたい、俺みたいなゆるーい人間がサブカルだとか言われたりするぐらいどうしょうもないんですよ、今のサブカルって。俺が大学の時に会った自称サブカルも果てしなく薄かったしなぁ。はっぴいえんど聴いてる俺はサブカルだぜ!辻人成や村上春樹読んでる俺はサブカルだぜ!みたいな。
まぁサブカルってのは一番原理的には、多分文化的なアンテナが鋭いって事の総称であってどんどん未知の文化を作ったり、「これもありじゃね?」とやってきたので、結局のところサブカル自身は共同体としてとかそういう自己規定をしてこなかったから、インディアンとかではなくて、色んなところから移民を受け入れるアメリカ人みたいな感じ。サブカルは貪欲に色んなものを取り込んでいけた。だから岡田斗司夫なんかもある程度はサブカルにも影響力があるように振る舞うことができたわけでしょう。

で、サブカルもオタクも死んでしまった後、文化系の対立軸、いや、アングルはどうなるのかなぁ。そこで「モテ・非モテ問題だ!」とできればとても綺麗にまとまってよいのですが、どうもそうでもないような気がします。気がするだけでよくわかんない。どうやらプチクリは違いそうだ。世代論になるのか、アイテムになるのか、それともアングルなんて作れないのか。作れないなら作れないでもいいんだけど、そんなプロレス誰も見たくない。