古田ラジオの日記「Welcome To Madchester」

フリーライター・婚活ライター・婚活アナリスト、古田ラジオのブログです。

サガ20周年プレミアムファンイベントに行ってきました。

何の気なしに応募したら…なんと当選(Rつん、ありがとう…)という事で日帰りで東京に行ってきました。
参加者はこんな感じ:河津秋敏(神)、田中弘道時田貴司渋谷員子、高井浩、直良有祐三浦宏之、小林元、伊藤賢治小林智美 ※ただし、直良有祐のみ当日は所要で欠席

以後、気がつく限りの内容メモ*1

まずは黎明期。SAGA立ち上げ時の貴重な話が。
河津(神)「社長(宮本雅史)からゲーム作れと言われて作った。作ったのは9人ぐらい」
時田(T)「当時何歳だった?」
神「27歳」
T「当時は合宿所のような感じだった。会社で酒盛りやったり(笑)」
神「自由にやれていたよね。突然植松(伸夫)さんの周りでギターで歌ってる人がいたりした。」
神「そういう中で色んな発想が生まれた。乗り物を色々考えてた。竹馬で毒の沼地わたるとかそういうアイディアも。結局ボツになったけど」
司会「次回作では缶ポックリ(?)を入れてください」
神「普通の発想ではゲームとして面白くない。他と同じ乗り物とか出しても面白くないわけで竹馬とか(笑)そういう発想になる」
田中(田)「当時はハードの制約があって要素を如何に削るかの方が苦労した」
神「当時はC言語とかなくて、プログラムを16進数で考えていた。今も16進数で考えるけど、後輩は意味わかってない(笑)255とか特別な数字なんだよね。」
田「当時は1ビット単位で要領を削っていた」
神「モンスターの色って決まっていたっけ?」
T「決めていない。マニュアルとか、パッケージデザイン時に初めて考えた。ポスターの色がモノクロなのも、GBの画面がモノクロなのを意識してそうした。」
神「後輩がSAGAやったのがきっかけで会社来たりして、自分が継続してやった事が結果になっているのはうれしい」


続いて発展期。小林智美渋谷員子が登場。
小林(小)「ゲームする事はあまりない。他の仕事と違って量がかなり多い」
T「デザインの発注は河津さんから?」
小「河津さんからFAXが来る。FAXがなかったので『買ってください』って言われた(笑)。1枚世界設定とか、イメージが送られてくる。たまに名前だけの時も」
神「イラストレーターの方に好きに書いてもらった方が…(ロマサガ1の)ジャミルは時間かかりました」
小「ジャミルは女装する事を知らなくて、最初、かなりゴツく書いてしまった(笑)。」
神「『愛がアップ』とかの勝ちポーズは渋谷さん?」
渋谷(し)「戦闘チームの誰かだったはず。自分ではない」
T「ロマサガシリーズはキャラの色が絢爛豪華」
し「色で「らしさ」を表現する」
小「ドットでも自分の絵の『色』が出ている」


さらに円熟期。高井浩が登場。
高井(高)「(SAGAの感想を聞かれ)投げやりなゲームだなぁと(笑)。店のオヤジのセリフとか」
T「オヤジに話しかけると『なんの ようだ!』っていう(笑)」
神「メッセージは削りに削った」
T「ロマサガ1の門番なんか、『帰れ!』だったらまだましな方で、もうウィンドウすら開かなかったり(笑)」
高「ゲーム機のハードは容量が増えるだけでいいんですよ(笑)。」
T「高井さんといえば、SAGAにプロレス技を持ち込んだ人というイメージ。一番印象に残っている技は?」
高「サガフロ1の『ローリングクレイドル』ですね。あれはゲームで完璧に再現できた。そのうち、某プロレスゲームで本当にやれるようになってやらなくなったけど」
T「画面の外に消えるのもありましたよね」
高「『どつきまわす』ですね。容量少なく強そうな技を見せられるという」
T「当時はマーケティングとかなかったよね」
高「勝手に色々変えられていたり。ガーゴイル描いたらイフリートになっていたり。デバックで『火の鳥』ばっかり使われたんで、『ひどいよ河津さん!』って。」
神「当時はデバックも専門スタッフがいなかった。野村哲也に2・3個バグを見つけてもらった」
T「会社全員でやっていた。手が空いた人がデバックのアルバイトをまとめてたり二毛作体制。今は専門スタッフがいるけど、専門スタッフも凄い人がいる。ビデオテープ変えるのが異様に速かったり」
高「ポリゴンの抜けてるところを一発で見破ったり」


さらに、現在のDS版SAGA2から三浦宏之、小林元、田中弘道が登場。その後、全員が再登場し、今後の話を。
神「小林元版のSAGA2は新鮮だった。『武蔵伝』の頃から気になっていたので、やってくれるんだっていう感じ」
T「イラストは何点書いた?」
小林(コ)「数えきれないぐらい」
田「デザインがセクシーすぎる(笑)」
三浦(三)「オリジナルも露出は多い。でも、原作を踏襲していたら感覚がマヒしてた部分も」
神「敵、強いよね。」
三「バランスは変わらないようにしている」
神「知ってる戦法が通用しなかったり」
三「オリジナルのよさを残しつつ、如何に追加の要素を加えるか。今回は、ユーザーが触れたいときに追加要素に触れられるという部分を意識した」
神「企画書に『連携』と書いてあって『またか』と思った。でも、ミューズシステムやシナリオシンクロシステムと上手く絡める事ができた。シナリオシンクロシステムは変化がついてよいと思う。モンスターに『愛情の糸』とか出ると微妙な気分に」
T「メカ同士とか、モンスター同士で『愛情』とかなると色々複雑な事情を想像する(笑)」


途中でイトケン登場。
伊藤(イ)「GB版SAGA2の時はまだ試用期間中だった。僕はスクウェア初の新卒採用で当時はコンポーザーが植松さんしかいなかった」
神「植松さんの曲と伊藤君の曲の内訳がわからなかった。」
イ「音数が少ないという部分はあると思う。自分はSAGAに育てられた。当時、社長にいきなり呼ばれて、怒られると思ったら褒められた」
神「当時社長に褒められた人ってほとんどいないよ(笑)」

次回作についてですが、神から「GB版のリメイクは今後やっていきたい」とのこと。また、「ロマサガ2のリメイクもやりたいけど、システムが結構複雑。陣形とか3Dにしたらえらい事になる」とのコメントがありました。

最後に、イトケンミニライブがあり、オープニングメドレーでのアンリミテッドサガOPやロマサガ2、7英雄バトル等のレア曲の演奏もありつつ終了。
お腹一杯のイベントでした。参加できてよかった・・・。

*1:一応、メモを元にテキスト起こししていますが、記憶違い等ありましたら申し訳ありません…